今回は車検代が払えない場合の対処法や車検費用を安くする方法を紹介します。
車を所有している人にはかならず関わってくる車検。
車検代はある程度の金額がかかるので事前に準備するのも大変です。
人によっては車検代を準備するのが大変で払えなくなってしまう人もいます。
この記事を読むことで車検代の相場や対処法などを詳しく紹介していきます。
車を持っている人や、車検を控えている人の参考になれば幸いです。
- 車検代が払えない場合は車検ローンやマイカーローンを検討しよう
- 車検費用は車種・走行距離・年数などで変動するため見積もりをとると安心
- 車検が支払えないときは一旦車検切れを検討するのも1つの方法
- 軽自動車の車検代は普通車よりも安いので自分用の車には最適
- 車検料金を安くするには手間はかかるがユーザー車検が効果的
車検とは、費用の内訳と相場
そもそも車検とは、すべての車が受けなければいけない検査のことを指します。
あなたが乗っている車が道路運送車両法という法律に定められている安全基準を満たしているのかを確認するためです。
車は便利なものですが、場合によってはとても危険な物になります。
また走行距離や年数によって部品が消耗しますので、状態によっては部品の交換が必要になります。
そのため、しっかりと検査をして、車自体に問題がないのか確認を義務付けているのです。
車検切れになってしまうと公道を走ることはできず、走らせると罰則を受けるので、注意をしましょう。
車検の期間、車検切れとなるまでの日数
車検の期間は自家用車を新車で購入した年は3年、それ以降は2年となっています。
車検を受けてから時間が経つと、次の車検はいつ頃なのかわからなくなる人もいると思います。
車検の期限は2つの方法で確認できます。
- フロントガラスの車検シール
- 車検証に記載されている
車検が完了すると、車検証に記載され、車検シールの日時も更新されます。
もしも次の車検のタイミングを確認したいのであれば、これらで確認してください。
時期が近くなれば、工場から電話や手紙で連絡をくれる場合もあります。
車検費用の内訳(法定費用・車検基本料)
車検費用の内訳を紹介します。
車検費用は2種類の費用から構成されます。
法定費用と車検基本料です。
法定費用には以下のお金が含まれます。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
車検基本料には以下のお金が含まれます。
- 点検費用
- 車検代行手数料
これ以外に点検をして限界が来ている部品や、壊れているパーツがあれば、部品交換費用も発生します。
これらの合計が車検費用ということになります。
車検代相場
ここでは車検代の相場を解説します。
車検代は車種や車の状態、どこの車検場に依頼するかなどで異なります。
- 軽自動車の相場は約6〜8万円
- 普通自動車の場合は約8〜17万円
また電気自動車やハイブリッド車などのエコカーに乗っている方もいると思います。
これはあくまで相場になります。
事前にネットなどで見積もりも取ることが可能です。
気になる方は何社か見積もりをとって比較することができれば安心です。
車検費用が払えないとどうなる?車検切れとなり免許取り消しの可能性あり
車検費用が払えないとどうなってしまうのかを解説します。
車検費用が払えない場合のリスクは以下の通りです。
- クレカ払いなら信用情報に傷がつく
- ローン返済中の車は引き上げられる
- 公道を走らせることができず、走らせた場合は罰則を受ける
- 自賠責保険の適応外になる
どれも車にも所有者にも大きなデメリットです。
順番に解説していきます。
車検代を滞納するとクレカ払いはブラックに、ローン返済中なら車を引上げられる
車検代を滞納するとクレカ払いの場合はブラックに、ローン返済中であれば車を引き上げられてしまいます。
車検代をクレカ払いにしているにも関わらず、滞納してしまうと信用情報に滞納した情報がのります。
信用情報に傷がついてしまうと、ブラックに登録されてしまいます。
またローン返済中の車の場合は、引き上げられてしまいます。
車を引き上げられるというのは、ローンの会社に車を一時的に預かられてしまうことです。
その後、支払いがされれば車は手元に戻ってきますが、支払われない場合は引き上げられた車は売却されてしまいます。
滞納してしまったら車にも乗れなくなり、ブラックにも登録されていいことは何もありません。
車検代は必要な分だけ事前にしっかりと用意しておきましょう。
車検切れの車を運転して移動させるためには仮ナンバー申請など手間がかかる
車検切れの車を運転して移動させるためには仮ナンバー申請などの手間がかかります。
仮ナンバーの申請をしなければ、移動させることもできません。
注意点としては、仮ナンバーの発行はあくまでも車検を受けるための走行が目的になります。
そのため、旅行や買物、仕事への通勤など日常生活の移動に使うことはできません。
日常生活で車が必要であれば、早めに車検を受けれるように準備をしましょう。
車検切れの車で公道を走ると免許停止・罰金などが科せられる
車検切れの車で公道を走ることはできません。
もしも走った場合は罰則が課せられてしまうので注意しましょう。
罰則の内容は以下のものです。
- 1ヶ月間の免許停止
- 6点の減点
- 6ヶ月以下の懲役
- 30万円以下の罰金
また自賠責保険が同時に切れてしまっている場合には以下の罰則が課せられます。
- 12点の減点
- 90日間の免許停止
- 最大80万円の罰金
車検が切れているということは、車の整備や状態に問題がないことを確認できていない状態です。
車に問題が発生していて、人に被害を与えてしまっては取り返しのつかない事態になる可能性もあるということです。
しっかりと車検は受けて、問題がない状態であることを確認しておきましょう。
自賠責保険が使えない可能性が大きい※自賠責の契約期間もほぼ同じだから
車検切れの状態では、自賠責保険の適応外となる大きなリスクがあります。
自賠責保険とは原付も含めてすべての自動車に加入義務があるものです。
自賠責保険の役割は以下の物です。
- 交通事故の被害者を救済するために、加害者が負担する経済的な負担を補填するもの
- 基本的に対人賠償を確保することを目的としている
車検切れの車ではこの自賠責保険が適応外になってしまいます。
そのため、もし車を運転してしまい交通事故を起こしたときには、任意保険だけではカバーができない可能性があります。
車検料金の支払い方法
ここで車検料金の支払い方法を紹介します。
基本的には一括払いで支払うことがほとんどです。
会社や工場によって現金払いのみか、クレジットカードや電子マネーも使うことができるのかなどが異なります。
もしあまり現金を持ち歩かないのであれば、車検を依頼するお店がキャッシュレスに対応しているか確認しておくといいでしょう。
分割払いには基本的にできないことが多いです。
どうしても分割で支払わないと難しい場合は車検ローンなどの商品を活用しましょう。
支払いを待ってもらえるのか相談してみる※後払いは難しい
支払いが難しい場合は支払いを待ってもらえるのか相談してみましょう。
ただし料金の後払いは難しいと理解しておいてください。
車検が終わったあとでは、検査した業者も部品の支払いや、給料の支払いなどが控えています。
そのため相談するのであれば、車検をする前が無難です。
それでも待ってもらえるかどうかは相談してみないとわかりません。
まずは連絡をしてみて、ダメであればローンの利用などを検討してみましょう。
車検費用を安くする方法
ここからは車検費用を安くするための方法を紹介します。
今回紹介する方法は4つです。
- 車検業者を選ぶ
- 推奨整備を減らして最低限の検査に抑える
- 自分で整備できるところはやっておく
- ユーザー車検を利用する
車に乗っていると必ずかかってくる車検代。
少しでも安くしたいという方はぜひ参考にしてみてください。
車検業者を選ぶ(ディーラー・ガソリンスタンド・整備工場など)
車検費用を安くするためには車検業者をしっかりと選ぶことが大切です。
車検業者にはいろいろな種類があります。
- ディーラー
- ガソリンスタンド
- 整備工場
- 中古車販売店・カー用品店
それぞれに特徴や金額の相場などが異なります。
下の表にまとめましたのでご確認ください。
車検業者 | 車検代の相場 | 特徴 |
---|---|---|
ディーラー | 約3万円〜10万円 | ・点検や整備の品質が高い ・交換に必要な備品を純正品で対応してくれる ・品質がいいので他の車検業者よりも料金は高め |
ガソリンスタンド | 約1.5万円〜3.5万円 | ・24時間営業の店舗もある ・車検を受け付けている店舗も増えているので、気楽に頼める ・料金が安い ・車検の完了までに時間がかかる |
整備工場 | 約2万円〜6.5万円 | ・幅広い車種の対応が可能 ・ディーラーより安く、ガソリンスタンドよりは高い ・質のいい整備士がいることが多い ・事前に口コミや評判のリサーチをしておくのが無難 |
中古車販売店・カー用品店 | 約1万円〜4.5万円 | ・全国展開しているので、情報を集めやすい ・店舗数が多いので、気楽に依頼が可能 ・検査設備や整備士の腕にばらつきがある ・その分ディーラー車検よりも安い |
料金を抑えたい方は中古車販売店やガソリンスタンドを利用するといいでしょう。
愛車をしっかりと検査してほしい人や、質のいいサービスを提供してほしい場合は、ディーラーや整備工場で検査すると間違いないです。
ぜひ自分の考えにあった業者に車検を依頼してください。
推奨整備を減らして最低限の検査に抑える
車検にはすべての車が受けなければいけない整備と、万が一の事態に備えるための推奨整備というものがあります。
推奨整備は必ず受けなければいけないという義務はありません。
車検業者によっては法定点検の前に車検をする場合に、推奨整備もすべてチェックして部品の交換などをすすめる業者もあります。
業者がすすめてくる推奨整備のなかには、修理や整備が今すぐには必要のないものもあります。
担当者の意見や安全性を考慮するのはもちろん大切ですが、それを踏まえた上で、不要な推奨整備の項目は減らすことも考えましょう。
項目を減らすことで、高くなりがちな車検代を抑えることが可能です。
自分で整備できるところはやっておく
車検代を安くするためには自分で整備できるところはやっておくのもポイントです。
自分で整備をしておくことで車検の時の整備項目を減らし、部品交換を減らすことができます。
日頃から車のメンテナンスをするのが好きな方や、YouTubeやネットなどで調べて挑戦することができる方であればハードルは低いかと思います。
逆に車をいじるのが苦手な方や、調べるのが苦手な方には向いていません。
もし時間などに余裕のある方で、車検代を安くしたい方がいれば挑戦してみてください。
自分で車検を通す・ユーザー車検にする
車検を業者に頼むのではなく、ユーザー車検にすることで車検代を安くすることが可能です。
ユーザー車検とは業者に依頼するのではなく、自分で車検を行うことです。全国にある運輸支局でユーザー車検を行うことが可能です。
まだまだ車検は業者に頼んでやってもらうものだと考えている人が多いと思います。
実際、ユーザー車検は運輸支局に自分で車を持っていかないといけないので手間も時間も掛かります。
それに車検を無事に通すために、車の点検や整備も確認するため専門的な知識も必要になります。
それでも本来頼んでいる業者を挟んでいないので車検代を抑えることが可能です。
昔と違って、ユーザー車検の情報はネットなどでもたくさん手に入ります。
車検代を安くするためにがんばりたいという人はチャレンジしてみる価値はあります。
車検代が高くなってしまう原因
ここでは車検代が高くなってしまう原因を紹介します。
車検代が高くなってしまう原因には主に2つのことがあります。
- 古い年代の車に乗っている
- 走行距離が長い
自分の車がこれらの条件に当てはまる場合は車検代が高くなる可能性があります。
詳しく説明していくので、自分の車が当てはまるのか確認してみてください。
古い年式の車に乗っている
車検代が高くなってしまう理由の1つが、古い年代の車に乗っていることです。
古い年代の車が好きで乗っているかたや、まだ動くからと使い続けている人もいるはず。
古い年代の車の車検代が上がるのには以下の理由があります。
- 自動車重量税がプラスになる
- 新車の方が税金面で優遇される
- パーツの交換やメンテナンスの手間がかかる
自動車重量税は、初年度の登録から13年と18年を経過したときにプラスされます。
新しい年代の車よりも自動車重量税がどうしても多くかかってしまうため、車検代が高くなります。
古い年代の車よりも新車の方が税金面で優遇されています。
理由は新車の方が環境面への配慮がされているからです。
最近増えているハイブリッド車や電気自動車はガソリン車よりも排気ガスが少なくなりました。
地球温暖化を防ぐためにも、ガソリン車よりハイブリッド車や電気自動車を普及させるために、税金面にも優遇されるわけです。
また古い年代の車では部品交換やメンテナンスが必要なことも多いです。
車種によってはパーツの取り寄せが必要になることもあります。
このようなことから古い年代の車に乗っていると車検代が高くなる可能性があります。
走行距離が長い:目安は10万キロ
走行距離が長い車も車検代が高くなる可能性があります。
走行距離の目安は約10万キロです。
車の部品は走れば走るだけ、また年数が経つほど劣化していきます。
そして走行距離が10万キロというのは、一般的に車の買い替えのタイミングとも言われています。
車にも少しずつ故障が出始める時期なので、部品の交換などが必要になることも多いです。
走っていない車と比べるとどうしても車検の基本料が上がってしまう傾向にあるため、注意しておきましょう。
車検代が払えない時の対処法
ここでは車検代が払えないときの対処法を紹介します。
車検代が払えないときの対処法は大きく4つあります。
- マイカーローンでお金を借りる
- 車検ローンでお金を借りる
- 消費者金融カードローンでお金を借りる
- 一旦、車検切れにする
基本的にお金がないのであれば、お金を借りて払うか、一旦車検切れにしてお金ができたら再度車検を受けるしかありません。
それぞれどのような特徴があるのか紹介します。
あなたの状況に合わせて対処していきましょう。
マイカーローンでお金を借りる
車検代が払えないときはマイカーローンでお金を借りるという方法があります。
マイカーローンは車を購入するときに利用することができる金融商品です。
マイカーを購入するときしか使えないと思っている方もいるかもしれませんが、自分の車にかかる費用であれば購入以外にも利用できます。
車検もそのうちの1つです。
ただし借入には審査を通過する必要があります。
もしも車検代が足りていないとわかったら早めに審査の申込みをしておきましょう。
車検ローンでお金を借りる
車検代が払えない場合は車検ローンを使ってお金を借りるという方法もあります。
車検ローンは、車検代を分割で払うことができるローンです。
車検ローンはディーラーや車検の専門店などが提携している金融機関等で借りることができます。
銀行のマイカーローンとの違いは車を預ける店舗でも申込みができるところです。
手続きのためにわざわざ別の店舗の窓口に行く必要がなく、手続きを一気にできるのは大きなメリットです。
消費者金融カードローンでお金を借りる
車検代の支払いが迫っていて、どうしても今すぐお金が必要な場合は消費者金融カードローンでお金を借りるという方法もあります。
消費者金融カードローンは銀行のカードローンと違い、使いみちがそれほど限定されていません。
そのため借りたお金を車検代の支払いに充てることができます。
消費者金融の中には最短即日融資が可能な会社もあります。
お金が足りないとギリギリで気づいてもなんとかなる可能性があります。
一旦、車検切れにする
どうしてもお金が用意できず車検を受けることができないのであれば、一旦車検切れにするということも考える必要があります。
車検切れになった車は公道を走ることはできません。
走った場合には罰則の対象であることはすでに説明しました。
しかし車検切れになった車も所有しているだけならば罰則を受けることはありません。
働いてお金が貯まったら再度車検を行えばいいのです。
受けるために仮ナンバー申請をしたり、少し手間もお金もかかります。
ですが、無事に車検を通すことができれば、愛車を運転することができます。
どうしてもお金が準備することができない場合は検討してみてください。