生活をしていくには誰でもお金が必要です。
貯金もあるに越したことはありませんが、生活がギリギリで貯金ができないという人もいます。
ここで貯金ができない理由や貯められない人の特徴、貯金をする方法などを解説します。
平均寿命も伸びて人生が長くなればより多くのお金が必要です。
また結婚して子どもができると、子どもにもお金がかかります。
今は貯金がなくても、考え方や行動を変えることで貯金はできるようになります。
ぜひこの記事を参考にして貯金にチャレンジしてください。
- 生活がギリギリの人は家計簿をつけてお金の流れの見える化から始める
- 生活ギリギリで貯金できない人は収入アップのために副業や転職をすると効果的
- 貯金ができない人は小さな浪費をしていないか見直してみよう
- 貯金ゼロの人は先取り貯金で少しずつ確実に貯金をしていこう
- 本当に貯金がない人は環境を変えることを考える
生活がギリギリで貯金ができない理由はなぜ?
貯金ができない人と貯金ができない人の違いはなんでしょうか。
ここでは生活がギリギリで貯金ができない理由について紹介します。
貯金ができない理由が分かれば改善することができます。
ぜひここで自分に当てはまる理由を確認して改善してください。
収入が低い
そもそも収入が低い場合は貯金をすることは難しいです。
なぜなら生活費を支払うのでギリギリになるので、貯金にお金を回すほどの余裕がないからです。
貯金に回すために生活費を限界以上に削ってしまうと、日常生活に無理が出てきます。
- 生活費にいくら必要なのか
- 自分の収入
- 貯金をするためにはいくら必要なのか
上記のポイントを見極める必要があります。
収入が低くて貯金ができないのであれば、収入を増やす方法を考えることが大切です。
- 副業をする
- 今の仕事で給料アップを目指す
- 転職をする
具体的には上記のような方法を検討してください。
貯金をするためには、ある程度の金銭的な余裕が必要です。
支出が多い
支出が多いのも生活がギリギリで貯金ができない理由になります。
たとえ収入が多くても、全て使ってしまえば貯金に回すことはできません。
- 毎月いくら使っているのか
- どのようなものに使っているのか
支出が多い人は自分が毎月、どのようにお金を使っているのかを把握することが大切です。
収入は十分でも支出が多すぎるのであれば、支出を抑えることを考えてください。
支出が抑えられれば、使わなくなったお金を貯金に回すことができます。
貯める理由がない、具体的な額が決まっていない
貯金をする理由や、具体的な目標金額が決まっていないとなかなか貯金は進みません。
目標金額が決まっていれば収入と比較して、貯金に回せるお金を知れます。
例えば、1年間で50万円の貯金が目標なら、約4万2000円を貯金に回せば達成することができます。
手取りが20万円であれば、残りの15万8000円を生活費などに使うことができるとわかります。
また貯める理由を具体的にすることで、貯金に対してのモチベーションも上がります。
- 車を買うために300万円貯める
- 子どもが大学にいくまでに1,000万円貯める
上記のように目的と金額が定まれば、ゴールまで逆算をすることが可能です。
貯金をしていくのであれば、まずは貯金の理由と目標金額を定めてみてください。
計画性がない
貯金をしていくには計画を立てて行動していくことが大切です。
計画性がない人では貯金はなかなか進みません。
計画性がない人は将来のための貯金よりも、今目の前のことにお金を使ってしまうからです。
貯金をする理由は人それぞれですが、共通していることは将来の出来事に備えるために貯金をしているということです。
- 老後の資金
- 子どもの教育費
- マイホームの購入
- 家族で旅行に行く
今ばかりをみるのではなく、長期的に考えるという視点が必要です。
将来の出来事にいくらお金が必要なのかを把握して、計画を立てて行動しなければ貯金はできません。
特に月末に余っていたお金を貯金に回すという考え方では貯金には適していません。
計画を立てて貯金をしていくことが大切です。
危機感がない
そもそも貯金ができないことに危機感を持っていないことも貯金ができない理由です。
とりあえず生活ができれば問題ないというような考え方では、現状を変えて貯金をするのは難しいです。
貯金ができず生活費がギリギリであることに慣れてしまえば、危機感を持つことができません。
貯金ができないと将来にどのようなリスクがあるのかを理解することが大切です。
リスクを知ることができれば、回避するために貯金に積極的になるかもしれません。
貯金ができていない現状に危機感を持ってください。
貯金ができない人は何に使うの?生活がギリギリの人の特徴とは
貯金ができない理由について説明したので、ここで生活がギリギリの人の特徴を紹介します。
貯金ができない人がどんなことにお金を使うのかがわかれば、それには使わないように気をつけることができます。
支出を減らせば貯金はできます。
無駄遣いを減らすことが貯金の近道です。
クレジットカードや後払い決済で支払いを先送りしている
クレジットカードや後払い決済は持ち、合わせのお金がなくても買い物ができてしまうので便利なアイテムです。
しかし、当然のことながら後でしっかり返済が待っています。
現金即決払いの買い物とは違い、利子や手数料が加算されることもあり、支払いがかなり高額になることがあります。
特にリボ払いは毎月、定額の返済が長い期間必要で、買い物を重ねても借金総額を自覚しにくいこともあります。
利子もかさみ返済総額も知らず知らずのうちに高くなります。
クレジットカードや後払い決済は、1~2か月後の決済となります。
買い物をした直後は、決済日をしっかり自覚しているはずですが、複数の支払いが発生した場合等、ついうっかりして支払いを忘れてしまうこともあり、遅延損害金が発生することもあります。
またクレジットカードや後払いで買い物を続けているといつも支払いが完了していない借金があるということです。
引き落とし金額を把握していない人もいます。
そのことが貯金ができない大きな理由になるとも言えます。
貯金にお金を回すことより当然ながら返済を優先しなければならないからです。
クレジットカード払いや後払い決済を利用することがよくないことだというわけではありませんが、貯金したい人にとってあまりおすすめの支払い方法ではありません。
少なくとも毎月クレジットカードのショッピング代金や後払い決済の支払いに月給の多くを支出している人は貯金できる可能性はかなり低くなります。
毎月の収支を把握していない
貯金をしようと決心したら、まず自分の毎月の家計の収支をしっかり理解しなけばなりません。
毎月、生活して余ったお金があれば貯金していこうというようなあいまいな気持ちでは十分なお金を貯めることはできません。
特に毎月の収入で生活がぎりぎりな人は、貯金は難しいと努力もしないであきらめてしまいがちです。
まず、毎月の収支を検討して貯金額を決めます。
その貯金分は別にしてやり繰りする必要があります。
家計の計画性は貯金を継続する上で大切なことです。
給料をもらったら先に貯金をしてしまうということも一つの方法です。
貯金した残りのお金をいかに節約して使うかを考えて生活するようにします。
さらに生活費の残った分をいくらかでも貯金に回すというさらなる心意気も大切です。
収支を見直して貯金額をいくらに設定するかが大切な点です。
あまり高額であれば貯金を継続することも難しいですし、少なすぎると当然お金は貯まりません。何か欲しいものがあっての貯金であれば目的を達成するのがはるか先になってしまいます。
何も考えずに浪費してしまう
貯金ができない人には何も考えずに浪費してしまう人が多いです。
浪費とはお金や時間などを無駄にすることです。
消費と同じだと考えてしまう人もいますが、生活のための出費である消費とは根本的に異なります。
以下のようなものが浪費になります。
- コンビニなどで必要ないものを買ってしまう
- 毎週のように飲み会に参加する
- 自炊よりも外食が多い
- スマホアプリへの課金
浪費をしているかぎり貯金が進むことはありません。
コンビニでの買い物やスマホアプリへの課金などは、1度の出費が高額になることが少ないので、浪費になっていることに気づきにくいと思います。
自分が支払うお金が消費なのか浪費なのかを冷静に見極めることを習慣にしてください。
小さな出費も積もり重なると大きな金額になってしまいます。
ギャンブルや賭け事
貯金ができない人の中にはギャンブルにお金を使ってしまう人もいます。
以下のようなものがギャンブルに当てはまります。
- 競馬
- パチンコ
- 競艇
- 競輪
ギャンブルや賭け事は基本的に損をするようにできています。
確かに当たれば大金が手に入るかもしれません。
ですがほとんどの場合は出費が多くなり、お金を浪費して終わってしまいます。
貯金をしたいのであればギャンブルにお金を使うのはやめてください。
自分にご褒美でブランドバッグや宝飾品
日頃から仕事や家事などを頑張っている人は、何か自分にご褒美をあげたいと考えるときがあると思います。
自分にご褒美でブランドバックや宝飾品を購入する人は貯金をするのが難しいです。
ブランドバックや宝飾品は、とても高価な買い物です。
また高価なものではありますが、生活していく上で必要不可欠なものではありません。
自分の身の丈に合わない高級品にお金をかけても生活が苦しくなるだけです。
頑張っている自分にご褒美をあげるのはいいですが、ブランドバックなどの高価なものを購入するのはやめるのが無難です。
ストレス発散でネットショッピング
毎日の生活の中でストレスが溜まることもあると思います。
仕事や家事、育児、人間関係など人によってストレスの原因は異なります。
ストレスを溜め込みすぎるとよくないので、適度に発散することは大切です。
ですが発散方法でネットショッピングを利用するのはおすすめできません。
ネットショッピングをすると多くの場合、クレジットカード決済や銀行引き落とし、キャリア決済などを利用します。
手元の現金が減るわけではないので、気づいたらお金を使い過ぎてしまっているということにも繋がります。
貯金をしたいのであれば、お金の使い過ぎてしまうネットショッピングをストレス発散の方法に使うのはやめてください。
生活がギリギリで貯金ができない状況とは?
貯金ができるかどうかには自分が置かれている環境も重要です。
生活がギリギリで貯金ができない状況について紹介します。
今自分がそのような状況になっているのであれば、現状を変える必要があります。
一人暮らしで生活が苦しい
一人暮らしでお金が足りない状況では貯金をすることは難しいです。
一人暮らしで生活が苦しい理由は、いくつかあります。
- 生活にかかるお金を全て自分で払う必要がある
- 無駄遣いを止めてくれる人がいない
生活費の中には固定費と変動費があります。
- 固定費→家賃や光熱費、通信費、保険代など毎月必ず発生するお金のこと。
- 変動費→食費や交通費、冠婚葬祭費など、金額が変わるものや突発的に必要になるお金のこと。
実家で暮らしているときはかからなかったお金を、一人暮らしの場合は全て自分で支払う必要があります。
収入が低い場合は生活費でギリギリになり、貯金に回す余裕はありません。
また一人暮らしだと無駄遣いを止めてくれる人がいないというのも原因です。
どうしてもお金を使い過ぎてしまうときはあります。
- 自炊が大変だから外食をする
- コンビニに入るたびに余計なものを買ってしまう
- ついついネットショッピングをしてしまう
金額としてはそんなに大きくないものでも積もり重なれば大きな出費になります。
固定費などの支払いでギリギリの中に小さな浪費が合わさると、貯金をするお金は確実になくなります。
実家では親や兄妹が無駄遣いを止めてくれるかもしれません、一人暮らしでは誰も止めてくれません。
自分で我慢できない人はお金を気づかないうちに使ってしまいます。
結婚して住宅ローンや自動車ローン等支払いが多い
結婚は人生でもとても大きなイベントです。
結婚をすることで生活の環境が大きく変わるという人もいます。
特にマイホームや自家用車を購入するという人もいるはずです。
一般的に家や車などの高価な買い物をするときはローンを組んで購入する場合が多いです。
住宅ローンや自動車ローンの支払いは固定費になるので、毎月必ず発生します。
毎月の固定費が増えると、完済するまで貯金をすることが難しくなります。
貯金がなかなかできないという人は、自分が支払っているローン、例えばが「車のローンがきつい、高過ぎないか」などを確認してみてください。
家族4人で子育てや教育にお金がかかり貯金なし
夫婦だけでなく子どももいるという家庭はたくさんあります。
子どもがいるとどうしても子どもにかけるお金が増えていきます。
子どもにかかるお金は家庭によって異なりますが、以下のようなものが代表的です。
- 教育費
- 衣服代
- 食費
- 習い事のお金
- 保育代
- 学費
子どもの年齢や環境によってかかるお金は変わります。
そして未就学の子どもよりも年齢が上がるほど、必要なお金も増えていくのが当然の流れです。
貯金をしていくのであれば、かかるお金が比較的少ない未就学のタイミングから始めることが理想です。
子どもがいるとどうしてもお金はかかってしまうので、無駄を削り、少しでも効率よく貯金ができるように家族で協力するという意識が大切です。
仕事をリタイヤし収入が年金のみ
仕事をリタイヤすると収入は減ります。
仕事をリタイヤした後は給料がなくなるので、年金と貯金を使いながら生活していくことになります。
年金は給料よりも多くなることはないので、年金だけで生活しようとするとどうしても支出の方が多くなります。
仕事をリタイヤしている以上は、貯金を切り崩していくしかできることはありません。
年金だけでは生活ができないのであれば、新たに貯金を増やしていくことも難しいです。
もしも貯金をしたいのであれば、リタイヤ後も仕事をするしかありません。
年金のみで生活をしていれば使えるお金を少なくなるので、生活していくのでギリギリの状態になります。
そこまで考えて貯金をしていくことが必要になります。
生活するのがギリギリで本当に貯金がないと困ることは何?
生活がギリギリで貯金ができないとどのようなリスクがあるのかを紹介します。
ここで貯金がないリスクを理解しておくことで貯金をする必要性がわかります。
貯金がなくて困るということがないように少しずつ取り組んでください。
精神的に安定・安心できない
日々生活することが精いっぱいで貯金がどうしてもできない状態の人もいます。
毎月ほぼ定額の収入を得ていても、そのお金が食費、家賃、光熱費など削ることができないお金ですべて使い切ってしまう場合です。
そのため冠婚葬祭、突然の入院など不意の出費に使えるお金がなくて借入れを考えなければならない状態となることもあります。突然の出費が常にあるわけではありませんが、そのような非常事態のことを予測して不安になり、悲観的になる人もいます。
特に家族を養い自分が一家の大黒柱となっている場合は貯金がないということでこれから家族が安定して暮らしていけるかあれこれ悩んで、なおさらストレスとなることもあります。
また一人暮らしの場合も貯金がないと不安が募ります。ぎりぎりの生活を送っていて貯金ができないと、実家暮らしの場合とは違い経済的な援助を受けたり、生活費の負担を肩代わりしてもらうこともできません。
自由に使えるお金がない事で行動が制限される
給料をもらって必要最低限かかるお金を差し引いてほんのわずかなお金しか残らないと貯金できないだけではなく、お小遣い的に自由になるお金も残らずかなり経済的に制限された状態です。
趣味に使う費用、外出するための交通費、流行の服を買う費用、外食費などは我慢することなります。
お金が厳しいのですから仕事はバリバリこなし、副収入を得る努力などしなければならないわけですが、気分転換するためのお金がなければ精神的にもかなりつらい状態となります。
仕事や家事などばかりが生活の大部分となります。楽しみ、気分転換するお金がないのでかなり行動は制限され、また明日から頑張ろうという気持ちを持てなくなります。
自由に使えるお金がなければ人間関係を拡げること、知識をつけ資格取得を目指すことなども困難で、今後の収入アップにつながる行動をとることにもつながりません。
お金をかけないような暮らし方、例えば図書館を利用、友人を自宅に呼ぶ、公的機関の集まりに参加するなど工夫して少しでも心の豊かさを保つことが必要です。
病気になったり事故にあっても治療費に困る
病気や事故に遭うリスクは誰にでもあります。
そしていつ発生するのかは誰にもわかりません。
そのため病気や事故にあったときに貯金がないと治療費を払うことができなくて困ってしまいます。
日本では健康保険のなかに高額療養費制度があります。
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。
(参照:高額療養費制度について 厚生労働省)
高養費制度があることで、入院が長引いたり、手術や治療にお金がかかったりしても対応ができるわけです。
ですが高額療養費制度は申請をしても払い戻しに時間がかかってしまうというデメリットがあります。
場合によっては2ヶ月以上かかる可能性もあります。
その間は先にお金を立て替える必要があり、払い戻しがされるまでの生活費なども事前に準備をしておく必要があります。
貯金がないと治療費や入院費を立て替えることができません。
人生ではどんなことがあるのかわからないので、万が一に備えて貯金をしていくことが大切です。
失業やリストラで収入がなくなると生活できない
現代社会で生活をしていくためにはお金が必要です。
そのためほとんどの人が卒業後は働いています。
そしてどんな会社にも業績悪化のリスクは存在します。
日本では多くの方が経営者ではなく、企業に雇われるサラリーマンです。
企業に雇われている以上、リストラや倒産によう失業のリスクが誰にでもあります。
失業で仕事がなくなるということは、収入が途絶えてしまうということです。
収入がなくなれば生活することはできません。
万が一の失業に備えるのであれば6ヶ月程度は生活できるだけの貯金をしておくと、次の仕事を見つけるまで生活できます。
貯金がないと安心して転職活動をすることもできません。
いろいろなリスクを考えて貯金をしてください。
冠婚葬祭があると祝儀や香典等が包めない
冠婚葬祭は突然起こることがほとんどです。
結婚式は事前に分かりますが、葬儀は事前にわかるものではありません。
結婚式や葬儀に出席するときは祝儀や香典を用意することがマナーですが、貯金がなければ用意することができません。
結婚式のご祝儀は一般的には3万円程度が相場です。
また葬儀のときの香典は5,000円から1万円程度が相場です。(今すぐ一万円が必要なら)
これは新郎新婦との関係性や、亡くなられた方との関係性によって金額は異なります。
地域や親族によっても独自のルールがある場合もあるので、確認が必要です。
貯金ができていないと急な出費に対応できないので、常に余裕を持って貯金をしておくことが大切です。
子どもに塾や習い事をさせてあげられない
貯金をする余裕がないということは生活することでギリギリということです。
お金に余裕がないと、子どもに塾や習い事をさせてあげることができません。
子どもの習い事にかけるお金は世帯の手取り月収の5%程度が相場と言われています。
厚生労働省の調査によると年代別の世帯年収に平均は以下のようになります。
年代 | 平均世帯年収 |
---|---|
29歳以下 | 362万6000円 |
30歳〜39歳以下 | 614万8000円 |
40歳〜49歳以下 | 694万8000円 |
50歳〜59歳以下 | 756万円 |
60歳〜69歳以下 | 566万円 |
70歳以上 | 394万6000円 |
(参照:令和元年「国民生活基礎調査」2 各種世帯の所得等の状況 厚生労働省)
例えば30歳〜39歳をみていただくと、平均年収は614万8000円となっています。
月収の5%程度を習い事の費用と考えると、月に約25,000円程度となります。
子どもの人数が増えれば1人にかけられるお金はもっと少なくなります。
またこれはあくまで世帯平均の年収で計算したものです。
- 平均よりも収入が低い
- 共働きではない
- 正社員かフリーランスか
上記のように人によって状況や金額は異なります。
子どもに習い事をさせてあげるのであれば、収入や支出を見直して金銭的な余裕を確保する必要があります。
退職後の生活に余裕が持てない
生活費でギリギリで貯金ができないと、退職後の生活が大変になります。
退職をすると今まで入っていた毎月の給料は入らなくなります。
退職後に生活費として活用するのが年金になりますが、年金のみでは退職前の生活を維持することは難しいです。
そのため年金と貯金を切り崩しながら生活をするという人が増えるのです。
このときに十分な貯金がなければ生活を維持することができません。
万が一病気になったり、高齢者施設への入居を検討したりしてもお金がなければ何もできません。
- 子どもたちのお世話になる
- 生活保護など行政の制度に頼る
上記のように一人では生活ができず、迷惑をかけてしまう可能性も出てきます。
安心して退職後の生活を送るためにも計画的に貯金をしていく力は、必要不可欠です。
貯金ができない人がお金を貯める方法
ここで貯金ができない人がお金を貯めるための方法を紹介します。
今までは貯金ができていなかったという人でも、紹介する方法を実行すれば貯金ができるようになります。
まずは自分が実行できそうなことからチャレンジしてみてください。
加入している保険を見直す
保険に加入していて、これは固定費だから必須の出費と疑問を持たずに月々の保険料を支払っている人も多いはずです。
その中には、かなり以前に親が我が子のために加入して、その後就職して収入を得るようになり子供が引き継いで支払っている保険で内容についてはよく理解していないようなものもあるかもしれません。
保険は途中で解約すると損をすることもありますが、ある程度の解約返戻金が戻る場合もあります
内容をよく検討して自分に必要のない保険の場合は見直し、保険料を下げる努力が必要です。
保険料支払い期間は満期まで長く続く場合が多いので、自分で納得した保険料を今後払い続けることができるようにするべきです。
もちろん万一の場合の家族のために保険をかけておくことは大切です。
車の保険や損害保険なども一度よく内容を見直すべきです。
食費を見直す【自炊する】
変動費の中でも、食費は見直す点が多い支出です。
つい手間がかかると思って外食やコンビニ弁当などをいつも利用している人はここでよく考えてみるべきです。
自炊を視野に入れると食費は節約できます。
食材を買い物したらそれを無駄にしないで使い切ることが大切です。
冷蔵庫に何が残っているかを常に意識しながら献立を考えるようにします。
作り過ぎたら冷凍して後日、食べることで大きな節約ができます。
飲み物もペットボトルを買っている人は、家で沸かしたお茶を飲むことことでかなりの節約ができます。
もちろんペットボトルを捨てないことでごみを出さず環境にもよい影響を与えることができます。
外食やテイクアウトを止めて、全て自炊にしようと思い詰めるとなかなかストレスが貯まります。
とても忙しい時、疲れている時などは上手く既製品を利用して、自炊が長続きするように努力したいものです。
自炊で食材に興味を持つことにより栄養バランスやカロリーを意識して健康的な生活が送れるメリットもあります。
収入があったらまず貯金
仕事で収入があったらまずは貯金をするという意識を持つことが大切です。
貯金をするためには貯金用の口座があると便利です。
貯金ができない人は月末に余ったお金を貯金しようと考えます。
ですが、それでは貯金できる金額にばらつきが出てしまいますし、収入ギリギリまで使ってしまうと貯金ができないということにもなりかねません。
毎月確実に貯金をしていくためにも、貯金する額を先取りすることが効果的です。
- まずは目標金額を決めて、月々に貯金をする金額を決めます。
- 給料が入ったら、事前に決めた貯金額を使う前に貯金用口座に移します。
- 残った金額で1ヶ月生活する
これが実行できれば毎月確実に貯金をしていくことができます。
この先取り貯金を習慣にできれば、必ず目標金額の貯金ができます。
副業や仕事を増やして収入を増やす
そもそも収入が少ないと貯金に回す余裕がありません。
貯金をするためにも収入アップを目指す必要があります。
具体的な方法には以下のようなものがあります。
- 仕事で昇給を目指す
- 副業で収入源を増やす
- 条件のいい会社に転職する
特に現代では、副業が解禁されている企業も多いです。
副業にもいろいろな種類があるので、自分が取り組みやすい副業を見つけて取り組むことが大切です。
例えば副業には以下のようなものがあります。
- ブログアフィリエイト
- Webライター
- Webデザイナー
- SNSで情報発信
- 不用品をフリマアプリで売却
- UberEatsなどの配達員
- アルバイト
- プログラミング
現代の副業にはパソコンやスマホがあれば取り組めるものもたくさんあります。
まずは自分の生活を見直して、副業に必要な条件などを確認してみてください。
- 初期費用がほとんどかからないもの
- 資産性があるもの
- 即金性があるもの
収入がアップすれば生活の質も上がりますし、貯金に回す余裕も出てきます。
収入アップに損はないので、ぜひ取り組んでみてください。
家賃やローンなど毎月の支払いを減らす
収入を増やすことと並行して支出を減らすことにも取り組んでください。
毎月の固定費を減らすことで、貯金をする余裕が生まれてきます。
固定費は1度減らすことができれば、翌月以降も継続して節約ができるというメリットもあります。
特に家賃やローンは毎月の出費の中でも特に高額です。
ローンを払い過ぎているのであれば、金利の低いローンへの借り換えも効果的です。
家賃が高過ぎて生活費を圧迫しているのであれば、無理のない範囲で家賃が安い物件に引っ越しをすると出費が抑えられます。
毎月支払っている家賃などを見直して、浮いたお金は貯金に回すことができます。
ぜひ試してみてください。
光熱費や食費などで節約をする
光熱費や食費などを節約することは貯金をするためには必要不可欠です。
なぜなら1万円の収入アップよりも、1万円の節約の方が確実に誰でも実行できるからです。
光熱費や食費は人が生活するときには必ず発生するお金です。
光熱費に関しては電力やガスの自由化を有効活用してください。
インターネットで現在利用している会社よりも安いところに乗り換えることができれば、毎月の出費を抑えることができます。
- 使っていない部屋の電気は消す
- 料金の高い深夜には電気を使わないように早寝早起きをする
- 古い家電を新しいものにかえる
上記の方法は光熱費の節約に効果がある方法です。
毎日の積み重ねで確実に節約ができるので試してみてください。
またスマホなどの通信費も、大手キャリアから格安プランに変更することで毎月数千円の節約になります。
毎日発生する食費は以下のポイントを心がけることで節約ができます。
- 外食よりも自炊を心がける
- コンビニではなくスーパーを利用する
- ペットボトルのドリンクを買うのではなく、マイボトルを持ち歩く
- 昼食にお弁当を持っていく
どれもすぐに取り組むことができます。
小さな金額でも積もり重なれば大きな節約になります。
今日からでも実践できることがあると思うので、自分が取り組めることから取り組んでください。
借入があるなら利息を節約の為返済に集中
現在借入をしている方は、早めに完済するようにしてください。
返済期間が長くなると、金利の影響で利息が発生します。
長くなればなるだけ利息も大きくなり、本来払う必要のなかったお金を払わなければいけなくなります。
無駄な出費を減らすためにも、まずは返済に集中して完済することを目指してください。
借金の返済が完了すれば、今まで返済に回していたお金を貯金に回すことができます。
完済することで精神的な負担も減らすことができます。
貯金がゼロからの貯金方法
ここで貯金がゼロからの貯金方法を紹介します。
紹介する順番通りに実践していくことで、将来に備えた資産形成まで行うことができるはずです。
ぜひ参考にしてください。
家計簿をつけて現状を知る
貯金がゼロの状態から貯金をするためにはまずは自分の現状を知ることが大切です。
そのためには家計簿をつけて自分のお金の流れを見える化する必要があります。
お金の見える化ができれば、改善するべき場所が見えてきます。
- 光熱費や通信費などの固定費は安くできないか
- 無駄な出費はないか
- 使っていないけど登録したままのサブスクはないか
- 食費や娯楽費などは適切か
どんな小さな出費も正確に家計簿に記録することで、どんな項目にいくら使っているのかを知ることができます。
無駄な出費がわかれば、削ることができます。
まずは1〜2ヶ月は家計簿をつけてみてください。
お金の流れを理解して、効率よく貯金ができるように自分の生活を改善してください。
まずは生活費半年分を目標にコツコツ貯める
貯金を始めるときは目標金額を決める必要があります。
まずは生活費半年分を目標にしてコツコツ貯金を始めてください。
生活費半年分の貯金は「生活防衛費」として必要になるからです。
生活防衛費とは不足の事態になったときや急な出費が必要になったときに備えて準備しておくお金のことです。
生活防衛費を貯金として用意しておけば、すぐに現金化して使うことができます。
- 仕事を辞めたときの生活費
- 病気や事故で入院したときの支払い
- 災害などで被災した時のための備え
生活費半年分の貯金があれば、辛い仕事を無理して続ける必要もありませんし、万が一の入院にも安心して対応できます。
また災害が起きた直後は、現金でしか買い物ができない可能性もあります。
生活費半年分の貯金があれば安心して生活できます。
ぜひコツコツ貯金をしてください。
まとまったお金ができれば定期や投資も考える
貯金を順調に続けるとまとまったお金ができます。
そのまま貯金を続けてもいいですが、余裕があれば投資なども考えてみてください。
投資をすることでただ貯金しているよりも多くのお金を得られる可能性があり、資産形成につながるからです。
投資にはいろいろなメリットがあります。
- 成功すれば元本以上に金額が増やせる
- 将来の蓄えをすることができる
- 配当や株主優待などを受けられる
順調に貯金ができて、将来のためにもっと資産を大きくしたい方や、経済的な自立を目指す方には取り組む価値があります。
ですが投資にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
- 失敗したら元本よりも少なくなる
- 資産を大きくするためには長期的な運用が必要
- リスクを小さくして運用するためにも勉強する必要がある
投資は資産が増えるだけでなく、減ってしまうリスクがあることは覚えておいてください。
必ずしも順調に増え続けるわけではありません。
リスクを減らすためには自分で勉強をすることも必要になります。
また運用して資産を増やすためには長期間運用することが前提です。
今すぐお金が必要という人には向いていません。
今まで以上に資産を増やしていきたいと考えている人は、まずは投資の勉強を少しずつ始めていってください。
生活がギリギリで貯金ができないによくある質問
貯金がない家庭は多いですか?
貯金がない家庭も存在します。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」という調査の中で、金融資産の有無について単身世帯と2人以上世帯に質問をしています。
単身者世帯の場合は4.9%、2人以上世帯の場合は2.6%が金融資産を保有していないと回答しています。
単身者世帯の場合は20世帯に1世帯は貯金がない家庭といえます。
(参照:「家計の金融行動に関する世論調査2022年 二人以上世帯調査」 「家計の金融行動に関する世論調査2022年 単身世帯調査」 金融広報中央委員会)
いくら貯金があれば安心できますか?
いくら貯金があれば安心できるかは人によって異なります。
目安としては生活費半年分の貯金を生活防衛費として準備することができれば、急な失業や、病気や怪我による入院などにも対応可能です。
貯金の目標が必要であれば、まずは生活費半年分を目標に貯金をしてみてください。
支払いが多くて貯金なんて無理、どうすればいいですか?
まずは家計簿をつけて収支の見直しをしてください。
家計簿をつけることでお金の流れの見える化ができます。
支出が大きい費用は節約できないか検討してみてください。
- 電気・ガスは料金が安い会社に乗り換える
- スマホは格安プランに変える
- 使っていないサブスクは解約する
固定費を削減すれば翌月以降も節約の効果があります。
支出を見直して貯金をする余裕を生み出してください。
一人暮らし20代男性の貯金はいくらくらいですか?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」では20代の単身世帯の貯蓄額の平均は113万円、中央値は8万円でした。
また貯蓄額300万円以下の人の割合は約51%です。
(参照:家計の金融行動に関する世論調査2021年 単身世帯調査 金融広報中央委員会)
この平均の中には20代でも会社を経営しているなど収入が多い方も入っています。
20代では収入も十分ではないこともあり、貯金が難しいという現実もあります。
まずは自分なりの目標金額を決めて、コツコツと貯金をすることを心がけてください。