ろうきんが巷の人にあまり知名度がないこともあって、ローンを考えたリお金を借りる選択肢の一つに思い浮かばない人もいるかもしれません。
ろうきんでお金を借りる最大のメリットは、低金利で借入できることです。
しかし、低金利という利点を得るためにはそれ相当の条件や約束事があります。
低金利でお金を借りて、その利子の優遇で得た資金をその他のことで有効に利用しようと考えることはとても有意義なことです。
当然ながら、金利が低いということで返済が楽になります。
ろうきんでお金を借りることは銀行その他の金融機関でお金を借りる場合とどのように違うのか、借りるメリットを最大限活かすためにどんな条件をクリアし、どんな努力をしなければならないのかなど詳しくご紹介します。
- ろうきんの仮審査、ローン希望者の返済能力を見極める
- ろうきんの仮審査、書き間違いや虚偽の記載を絶対にしない
- ろうきん住宅ローン、ローン金利が低めで、フルローンも可能
- ろうきん住宅ローン仮審査、信用情報機関の滞納、延滞情報も重視
- ろうきんの本審査、年収や返済比率、担保価値など詳しく審査
ろうきんの住宅ローンの仮審査に落ちる確率はどれくらい?
一般の金融機関は営利目的ですが、ろうきんは一般の金融機関とは違う性質を持った金融機関です。
ろうきんは働く人が資金を出し合いお互いに助け合ってみんなの幸せを目指そうという福祉的金融機関であり、利益追求を目的としません。
そのため、審査基準も一般の金融機関とは異なった点があります。
一般の金融機関は企業への融資が中心ですが、ろうきんは個人への融資がほとんどです。ろうきんは働く仲間と家族の生計を支えることが主なので、個々の家計について細かく審査して融資を決めることとなります。
その条件はある意味、銀行などの融資とは違った厳しさがあるともいえます。働く人、組合員の出し合った資金で運営されているわけですから、返済が上手くいかない融資を認めると、みんなのお金が失われ、安定した生活が脅かされることにつながってしまうからです。
ろうきんの住宅ローンの仮審査にも時間をかけて丁寧に行います。
この融資を行っても返済が確実にできるのかなど細かく審査します。
その審査の明確な基準はろうきんで公開していません。
しかし、ろうきんの住宅ローンの仮審査に落ちる確率は10%程と言われています。
借入希望者が過去から現在に至るまですべての支払いにおいて延滞、滞納などの問題がなく、まじめに働いている人であることが確認できれば融資を積極的に行おうという考えで運営されています。
条件はたくさんあってクリアすることは大変だと思われる人もいるかもしれませんが、毎日働いて一定の収入を得て、かつ家族のために家を作りたいという人の気持ちをろうきんは応援しますので、まず条件を丁寧に検討してみるべきです。
ろうきん住宅ローンの仮審査に落ちる理由・原因
ろうきんの住宅ローンの仮審査とは、まず借入希望者の経済状態に問題がないかをチェックすることが主になります。他の金融機関に比べて、低金利での融資が可能となるわけですから、それ相当の審査が慎重に行われるのです。
審査の合否は、なんといっても今後の返済が確実に行われるかで決定されます。
過去に他社からの借入で滞納した事実はないか、信用情報機関の履歴がブラックである事実や、必要事項の記載に虚偽はないかなどしっかり調査されます。
借入者が年齢的に返済が終了するまで健康で元気で働くことが可能であるか、ある程度の期間、同じ職場で働き連続的に基準を満たす給料をもらい続けているか、返済比率は高すぎないかなど、今後の返済が可能かどうかが審査の大きな基準となります。
しかし、働く人の力になりたいというスタンスで営業しているろうきんですから、まじめに働いている人にとってはすんなりクリアできる審査であるともいえます。
借入時・返済時の年齢に不安がある
ろうきんの住宅ローンは完済時76歳未満という制限があります。
住宅ローンの最長期間は一般に35年と言われています。
仮にローン期間を35年と設定すると開始年齢は遅くとも40歳ぐらいとなります。40歳より年齢の高い人がローンを考える場合はそれより返済期間が短くなってしまうということです。その場合、自動的に毎月の返済額は35年ローンの場合より高くなります。
毎月の返済金額が高くなり借入者に負担がかかり、ローンの返済が大変なのではないかとろうきん側に推測されて審査においてマイナスの材料となってしまうことがあります。
例え、35年ローンを組んでも、今後、収入も上がって繰上げ返済をして短い期間で支払い終えてしまうことができる人も多いのですが、審査の際は年齢が高いということが不安材料とされるのです。
返済比率が高い
返済比率が高いのは、当然のことながら仮審査ではマイナスの材料となります。
ろうきんの返済比率は年収150万円~500万円未満の人は30%、年収500万円以上の人は35%未満とされています。
一般に賃貸の場合の返済比率は20%前後が無理なく支払える金額であるといわれています。それから考えると支払う側についてはかなり高い比率とも言えます。
一概に返済比率と言っても、借りる人の家族構成や経済状態によって、家計に及ぼす影響はかなり違ってきます。
例えば、これから借りようとする住宅ローンの他にローンを抱えている場合は返済比率が同じでも支払いは苦しくなります。車のローン、教育ローンなどがあったり、現在は必要としなくてもこのようなローンを今後利用する必要が出てくるかもしれません。
また、扶養する家族が多ければ生活費も多くかかります。今後、同額程度の収入を得ることができなくなる可能性も考えなければなりません。
現在の段階で返済比率がすでに高いとすれば、返済に苦しむことも予想されるので、仮審査では不安材料とされます。
健康状態から団信に入れない
団信とは団体信用生命保険の略称です。
団信は借入者が死亡したり高度障害を負って働けなくなるなど支払いができなくなった場合に、保険会社から保険金が支払われて、ローン返済を可能にしてくれる保険のことです。
団信に加入する場合には、被保険者の健康状態を告知する義務があります。持病がある人など、健康に不安がある人は団信への加入を断られることがあります。団信に入ることが住宅ローンを組める条件となっている場合がほとんどなので、健康状態は偽りなく加入前に告知しなければなりません。
過去3年以内にうつ病などの精神疾患、心臓病、糖尿病など指定の疾患で2週間以上の医師の治療・投薬を受けたことがある場合、直近3か月以内に医師の治療、投薬を受けた場合、手足の機能障害、視力聴力の障害があるかなどを告知しなければなりません。これらに該当する項目があれば、さらに詳しい検査結果の提出を求められることもあります。
また虚偽の告知をすると、保険金を支払われない場合もあるので絶対に避けなければいけません。
ただし、健康に不安のある人も、加入条件が緩和された保険や特約もあるので検討の余地があります。
勤続年数が短い、年収が低い
同じ会社で長期間働いていると、安定的な家計状態であると判断されます。
連続して勤務しているということで、来年、またはその先の収入も予測することが可能です。
どうしても、入社したばかりであれば年収も低いはずです。
また、同じところで長く勤めているという事実は、少々つらいことがあっても根気よく働く気持ちの持てる人であると判断されることもあります。
そんな理由から、勤続年数が長いということは返済期間にまじめに働き続けて、返済を怠らないとされるからです。
年収が低ければ、返済比率も上がってしまい返済が大変な人と推測され、お金を貸す側にとっては不安材料となります。
そのためろうきんでは、年収150万円以上、同じ勤務先に1年以上勤務していること(個人事業主の場合は原則3年以上事業を行っていること)が借入の条件とされています。
担保評価が低く減額での借入れになるケースも
ろうきんの住宅ローンを希望したいと考えている場合、担保となる土地、家屋の評価が低い場合はローンを付けてもらえなかったり、希望通りの借入金額が承認されず減額されることがあります。
担保は借主が返済できなくなった場合にその返済を代替わりしてくれる意味で重要なものです。そのため担保物件は融資金額に見合う価値がなければなりません。それが担保評価です。
担保価格は一般に融資額の70%程度が必要と言われています。そのため担保評価額が低いと融資額が低くなる場合があります。
融資額に十分な担保を提示できないと、融資額が減額されることもあり、不動産を購入するにあたって頭金をある程度準備できないと住宅ローンを組めないことも考えられます。
過去の他社借入での返済遅延歴がある
他社での借入があることは審査の際に申し出る必要があります。
その返済に滞納、遅延歴があると仮審査の際マイナスの評価とされます。当然ながら今まで借入に遅延歴があるということは、これからローンを組んでも遅延する可能性が大とみられて、返済能力に不信感を持たれるのです。
また、今、現在の返済でも経済的に余裕がないのに、これ以上のローンは組んでも支払いができないだろうと推測されてしまいます。
いくら、ろうきんが営利目的の金融機関ではないと言えども、貸したお金を返済してもらわないと、ろうきん自体の経営が成り立たなくなります。
ローンの仮審査の先には他の金融機関同様、信用情報機関の履歴に事故情報がないかなどの調査が必ずあります。
必要書類に虚偽、不備があった
申込書類はよく理解して、うっかりミスがないよう努めるのは基本的なことです。書き間違いが多いということだけで審査の通過は難しくなりますし、書類の再提出では時間もさらにかかってしまいます。
申込書の必要事項に虚偽の記載をしたら、ローン希望者が信用できない人であるというレッテルを貼られ、審査を通過する確率が確実に低くなります。
嘘の報告をたった一か所だけ記載しても、他の事項まで信用してもらえなくなります。
必要書類に審査に落ちそうな事実を書きたくない人もいるかもしれません。しかし虚偽記載は、必ずバレます。ろうきんでは信用情報機関の情報を得ることもありますし、申込書の他に源泉徴収票など、それを裏付ける書類の提出も求められるからです。
どうせわかってしまうことですし、正直に申告し、その事実があってもローン返済は真摯な態度で行うことを主張できるといいです。案外、自分の気になる事実をろうきん側は審査の基準として拘らないこともあり得るのです。
当然ながら、審査落ちしそうな事項については直ちに解消するように努めましょう。
信用情報がブラックである
ろうきんは、銀行、クレジット会社、消費者金融など金融機関が情報を交換しあう信用情報機関に加盟しています。
そのため金融関係のあらゆるブラック情報を手に入れる力があります。
信用情報機関の履歴に延滞している借入があればずっとその記録は残ります。完済してもその後5年ほど履歴はブラックなままです。その他にも保証会社に支払いを肩代わりさせたこと、クレジットカードが強制解約されたことなどブラックな履歴は5年ほどはその記録が消えません。
過去のローン返済で長期の滞納履歴がある場合や保証会社が代わりの返済した事実、債務整理が行われたことなど悪い履歴がある場合は審査を通過することはできないと考えていいでしょう。
滞納はなくとも、消費者金融など複数のところからの借入がある、借入額が大きい場合は、審査に通る確率は低くなります。
ろうきん住宅ローンの審査・条件はゆるい?
ろうきんは福祉目的の組織です。
そのため、借入する人の側に立ってローンを提供するという方向性があります。
しかし、ローンを組んでも、返済が心配であるという人を審査で通過させるわけにはいかないのです。ローンのために借入者の家計が圧迫されるような状態も避けなければならないからです。
条件面でも、年収も比較的低い人にも貸し付けてくれたり、勤続年数も短くても差し支えない、頭金なしのフルローンも受けてくれたりと、借入者が申し込みやすい傾向もあります。
しかし、低金利で貸し付けが行われる点からも考えて、返済に不安のある人には厳しい審査が行われるのは避けられません。
ろうきんの仮審査の保証会社はどこ?
保証会社とは万が一、ローン利用者が返済ができなかった場合に、申込者に代って返済を行ってくれる会社のことです。この保証会社を利用することによってほとんどの場合連帯保証人が不要になります。またこの保証会社がろうきんとローン返済者の間に入ることにより契約も結びやすくなるメリットもあります。
ろうきんの保証会社はその他の金融機関とは違って日本労働者信用基金協会です。ろうきんでお金を借りる場合に、このろうきん所定の保証会社の保証を付ける必要があります。
この保証会社は銀行などの金融機関とは異なった基準で、保証が可能かを審査しています。
そのため他の金融機関で審査に通過できなくても、ろうきんでは審査をクリアできた場合や、反対にろうきんで審査を通過できても、銀行では通過できない場合もあります。自分のおかれている条件でローンを通過できるかは一概には言えません。審査落ちしてもあきらめずにいろいろな金融機関の審査を受けてみることも必要です。
参照:日本労信協
組合員で審査を受ける方が条件がよくなる
労働組合員や生協の会員が住宅ローンの審査を受けると組合員、生協会員以外の人に比べて審査基準が緩くなり、審査が通過しやすいといわれています。
組合員は所属の会社で身元を証明してくれます。それだけでもろうきんの本人確認の審査にとっては有利で、信用されます。
組合員は返済比率を審査する場合においては、表面金利ではなく低い実効金利で計算してもらえます。そのため年収の低さや借入希望額が高い場合に返済比率が高くなるデメリットがカバーされてローン審査に通りやすくなります。
組合員は金利の優遇も受けられるので、返済が順調に行われる理由の一つとなり、審査の通過にもつながります。
その他、組合員が審査を通過した場合は保証料の面などで優遇が受けられます。
申し込み・審査から融資までの流れ
1.事前相談
借入希望者から、住宅建設のプランを聞いたうえで、適した住宅ローンの概要や返済方法などを相談します。ろうきんの窓口又はオンラインで行います。
2.申し込み
必要書類を揃えて実際に住宅ローンを申し込みます。
下記書類の他、ケースごとに明細地図、登記事項証明書、売買契約書など必要な書類を揃えます。
3.仮審査
提出書類を参考にろうきんと保証会社で審査が行われます。
4.本審査
本審査は仮審査より細かく、また虚偽記載がないかなどの確認が行われます。
借入希望者の健康上の問題はないか、また、個人情報にブラックな履歴はないか、担保価値は適当であるかなどの確認も行われます。
5. 契約
来店し、契約書にサインします。
主な必要書類
- 金銭消費貸借契約書
- 抵当権設定契約証書
- 登記取次依頼書、委任状、領収書、振込依頼書
- 印鑑証明書(2通)、住民票(新しい住所1通)
- 収入印紙
- 権利証、登録識別情報通知
6. 融資
物件の引き渡しが行われたら、登記手続きを行います。
購入代金、仲介手数料などの支払いをします。
全ての手続きが終了したら、返済が始まります。
参照:住宅ローンご利用の流れと必要書類|中央ろうきん(中央労働金庫)
審査にかかる日数はどのくらい?
ろうきんの住宅ローンは、勤務地か居住地にあるろうきんで申し込む必要があります。そのためろうきんごとで審査期間に差が出ています。
平均してみると、仮審査に1週間前後、本審査に1か月前後かそれ以上と言われています。
ろうきんの住宅ローンは審査に通過できれば低金利での返済が実現します。
ろうきんも営利目的の運営は行わないと言えども組合員から預かった資金を運用するという使命感で厳しく審査を行うという性質もあります。そのためその他の金融機関より審査に時間がかかる傾向にあります。
金利 | 変動金利型、上限金利特約型、固定金利特約型、全期間固定金利型から選択。または金利ミックス |
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必要書類 | ローン借入申込書、本人確認書類、収入確認資料、健康保険証のコピー、団体信用生命保険申込書兼告知書 |
保証会社 | 日本労働者信用基金協会(日本労信協) |
保証料 | 一括前払い方式、月次後払い方式 |
保証人 | 原則不要(保証機関の保証を受ける) |
ろうきんの本審査の否決はいつわかる?
ろうきんの場合は仮審査をクリアすれば9割以上のケースで本審査も通るといわれています。
たいてい、3日から10日程度で審査結果がわかります。
長く結果が出ないと売主にも迷惑をかけることにもなるので、借入希望者は一日でも早く本審査の結果を欲しいものです。
ろうきんの住宅ローンは金利が安いメリットがあるので、ぜひ利用したいと考えている人が多いのです。
その分、他の金融機関に比べて審査は遅め、厳しめであると考えられているので、揃える書類など予めきっちり準備をします。
その他、多額の他のローン返済などマイナス要因があれば早めに解決する等、借入希望者も少しでも審査が否決されるような不安材料をなくしておきたいものです。
ろうきんの仮審査と本審査の違い
ろうきんの審査は、申し込みの時の仮審査と仮審査通過後の本審査があり、この2つをクリアしないとローン契約に至りません。
仮審査は申し込み書に記載した自己申告が審査の対象となります。
仮審査は借入希望者がローン返済を行って問題はないかを中心に調べます。また、仮にローン契約をするとすればどれくらいの金額を返済できるかなどについて、借入希望者の経済状態から調査します。
本審査は仮審査で貸付に問題がないと判断されたローン希望者についてさらに詳しく審査をします。特に信用情報によくない履歴がないかなど詳しく審査し、ローン決定に向けて慎重な審査がなされます。
また借入希望者の本人状況の他、物件価値や担保価値なども詳細な審査が行われます。
仮審査に通っても本審査が否決になることがある
仮審査に通過すると本審査に通る確率は高いのですが、まれに否決になる場合があります。
仮審査と本審査の申告内容が違う場合、例えば仮審査後に新しく他の借入を行った場合などは本審査が通りません。最低限必要事項はよく理解して、ケアレスミスなく嘘のない記載が必要です。提出書類の不備が続くのは、悪い印象を与えます
また、健康状態に心配がされて団信に加入できないなど返済を不安視された場合なども本審査を通過することは困難になります。
本審査の際には、ローン希望者の状況の他に物件価値や担保価値を精査します。年収に対して返済負担率が高く、返済不能にならないかなどさらに細かく調査します。
ろうきん住宅ローン審査落ちた場合の対処方法
取得しようと思った物件の契約は一日も早く済ませ、安心したいところです。
まず、審査に通らなかった理由をはっきりさせなければなりません。
ろうきんに返済に問題があると推測された場合はほとんどローンが付かないと言っていいでしょう。
今後の返済を楽に低額にするために頭金を何とか用意すること、信用情報の悪い履歴が問題となると思ったらもちろんその事案は解決し、履歴がきれいになるまで待つ必要も出てきます。
審査に落ちない状況を作るまで期間を空けることも考えなければいけません。
しかし、手に入れたい物件があった場合は少しでも早い契約をと考えるのが当然です。どうしてもろうきんで無理であるようなら、他の金融機関の住宅ローンを検討することも必要です。
頭金を準備して再挑戦する
返済比率が高いと審査は通りません。返済額が年収に対して高すぎると返済ができないと判断されるからです
返済比率とは借入額を年収で割った額です。そのため、借入額が少ない方が当然返済負担率が低くなります。
借入額を下げるために頭金を用意する方法で返済比率を下げることができます。
返済負担率は多くの金融機関では30~35%でローンが組めるようです。しかし、手取り年収の25%までが返済を確実に進められる比率です。
なるべく頭金を用意して借入額を減らし返済負担率を下げて、ローンの審査の通過を目指します。
ろうきんは頭金なしのフルローンも扱いがありますが、ローンで家を購入する人の多くは20~30%の頭金、すなわち自己資金を用意してから家を購入しています。
頭金を入れることによってローン審査は通過しやすくなります。
返済比率=借入総額÷年収
- 頭金を用意し、借入総額を減らす
- 返済比率を下げて審査に通過する
期間を空けて再度申し込む
短い期間内に何度も申し込みをしても、審査に落とされる確率は変わりません。
審査落ちの情報がろうきんの取引履歴や信用情報機関の履歴に載っているからです。同じ借入希望者であることで、審査の結果は自動的に前回同様とされてしまいます。
同じ内容の申し込みを間を置かずに行うのには意味がありません。
ただし、前回に比べて申し込み内容がよくなっている場合は、2度目3度目で審査に通る確率は上がります。
しかし、審査に通らない理由がわからなかったり、通過したい一心ですぐにもう一度チャレンジしたい気持ちもわかりますが、申し込み内容の履歴は一定期間残るので、期間を置いて再申込するようにするべきです。
信用情報がクリアになるまで待つ
ろうきんも他の金融機関やクレジット会社が加盟している信用情報機関の個人情報を入手して審査を行っています。
信用情報機関の履歴に悪い情報が記載されているうちは、審査通過の可能性はほとんどありません。
信用情報機関に滞納などの履歴があるとクレジットカードを作りたい時やローンを利用したくても審査に落ちて、思ったような借入ができません。
また、それらの情報は完済してから5年ほど保存されることになっています。
そんな意味から信用情報機関の記載は、万が一、お金を貸しても返済が可能かどうかを見極める重要な指針となっています。
個人情報が記録されているだけではなく、ローンの申し込み状態、または金融業者が情報開示を請求した履歴なども入力されています。
代表的な信用情報機関は3社ほどありますが、情報を連携してつかんでいます。
各種料金の滞納延滞がある場合には、それらを早く解消すると同時に、履歴がきれいになるまでの一定期間ローンの申し込みを控えた方がいいでしょう。
他の銀行や信用金庫等の住宅ローンを検討する
いろいろ手を尽くしてもろうきんの住宅ローンの条件をクリアできなかったり審査の通過が難しい場合は、他の金融機関も検討して自分が利用できるローンを見つけた方がいい場合もあります。
金融機関によって条件や審査のポイントは違っています。
もちろんあちこちのローンを掛け持ちで手あたり次第申し込むことはよくありません。自分の経済状態でローンを付けてくれそうな金融機関を吟味して探して申し込みましょう。
例え、ろうきんの審査には通らない人でも、他からの融資は受けられる可能性は大いにあります。
審査落ちの原因と考えられるところを改善し、せっかく見つけた物件や土地を手に入れることができるよう努力してみます。
ろうきん仮審査によくある質問
ろうきんの住宅ローンの仮審査はどれくらいの期間がかかりますか?
ろうきんの仮審査は、大体1週間程度で結果が来ます。
申し込むろうきんによって差がありますが、非営利での運営であること、低金利のこともあり審査期間は他の金融機関に比べて長めです。
仮審査でも本審査レベルまで詳細に調べるとなると時間がかかりますが、その場合は本審査に否決される確率は低くなります。
当然、申し込み書類に不備があったり、嘘の記載があると審査が打ち切られ短期間で審査の否決が行われます。
ろうきんの審査保証会社はどこですか?
保証会社とは借入者が返済不可能になった時に、代って返済をしてくれる会社のことです。
ろうきんの審査保証会社は他の金融機関とは違う独自の日本労働者信用基金協会です。
保証会社は独自の審査基準で、保証が可能か、厳しい審査を行います。銀行とは違う会社なので審査基準も違います。ろうきんで審査に通らなかった人も銀行の審査は通過できる場合もあります。
ろうきんの住宅ローンは誰でも借りれますか?
基本的にろうきんは働く組合員の生活の豊かさを求めて運営している金融機関です。
住宅ローンは、団体会員の構成員、生協の組合員及び同一生計家族の人、または一般勤労者が対象となります。団体会員、組合員がローンを利用する場合は金利面や、手数料など優遇があります。
申し込み時の年齢が18歳以上、年収150万円以上、勤続年数は同じ勤務先に1年以上、(個人事業主は原則3年以上同じ事業を行っている人)という条件が最低限必要となります。
ろうきんの住宅ローンの仮審査はどこまで調べるの?
仮審査では、借入希望者にローンを組んだ場合、その返済が確実にできるかを中心に審査します。
主に審査するのは借入希望者がローン返済者となった場合の力量です。ろうきん住宅ローンの条件となる年収、勤続年数など基本的な基準を満たしているかを確認し、ローン返済が確実に可能かを中心に審査します。
物件の価値や担保などにについては仮審査で調べることはあまりありません。
申込書に借入希望者が申告した内容を審査しますから、書き間違いや虚偽の申告をしないよう慎重に記載することが重要です。