光熱費が払えないとどうなる?電気代・ガス料金・水道代など公共料金滞納時のリスクと対処法

電気代・ガス代・水道代などの公共料金滞納のリスクと対処法を解説していきます。

公共料金を滞納してしまうと日常生活に大きな支障があります。

現代では、電気・ガス・水道のライフラインが機能していないと生活することができないからです。

当たり前に使っているスマホや冷蔵庫も電気がないと動きません。

水とガスが使えなければ食事を作ることも、お風呂に入ることもできません。

この記事で、公共料金を滞納してしまった場合、どのようなリスクがあって、またどのように対処していけばいいのかを理解してもらうことができれば幸いです。

この記事でわかること
  • 光熱費とは電気・ガス・水道などにかかるお金のこと
  • 光熱費が払えない日常生活に支障が出て、社会人としての信用を失うことにつながる
  • 光熱費は住んでいる地域、会社、家族構成で大きく変わる
  • 光熱費の節約は継続して効果があるので試したほうがお得
  • 光熱費を滞納した場合は供給停止までに支払って安全を確保しよう

光熱費とは、電気代・ガス代・水道料金の相場・平均

まずは光熱費とはなんなのか、また電気代・ガス代・水道料金の相場や平均について解説していきます。

電気代やガス代、水道代は毎月必ずかかってくる固定費です。

しっかりと相場や平均を把握しておくことで、自分が使いすぎているのかや、生活をするときの目安になります。

新生活で一人暮らしを始めたり、結婚や出産などで家族が増える場合も相場を知っておけば、増えていく光熱費に備えることもできます。

まずは今回の記事でしっかりと確認してみて下さい。

光熱費・公共料金とは

そもそも光熱費と公共料金とはどのお金のことを指しているのかを説明していきます。

下の表をご覧ください。

光熱費 ・電気料金
・ガス料金
・上下水道料金
公共料金 ・電気、ガス、水道も含めた公共のサービスを利用することによって発生する料金

公共料金として払っているお金のうち、電気・ガス・上下水道などのライフラインについてかかっているお金を光熱費と呼ばれているということです。

光熱費の中には、冬のストーブの灯油代なども含まれていきます。

公共料金と光熱費のことを同じように考えている人も多いと思います。

違いをしっかりと把握しておくことで、その後の節約や家計管理もしやすくなります。

しっかりと理解しておきましょう。

電気代・ガス代・水道料金の相場・平均(一人暮らし・4人家族)

つぎに電気代・ガス代・水道料金の相場と平均を紹介していきます。

一人暮らしと4人家族の2パターンを下に表でまとめました。

 相場・平均 1人暮らし 4人家族
電気代 5,000円~6,000円/月 10,000円~12,000円
ガス代 3,000円~4,000円/月 4,000円~5,000円
水道料金 2,000円~3,000円/月 5,000円~7,000円

一人暮らしと4人家族の光熱費を比べてみると、電気代と水道料金は約2倍、ガス代は約1.5倍の差があります。

やはり4人家族は人数が多いので光熱費は高くなります。

節約をして平均以下に抑えることができれば、貯金をしていくことも可能になります。

光熱費は、その家に住んでいる全員の行動の結果です。

金額を抑えたいのであれば、全員で意識や目的を統一させることも大切になってきます。

光熱費が払えないで滞納後供給停止までの流れ・目安と利率

ここでは光熱費を支払うことができず滞納し供給停止までの流れや目安などを解説していきます。

停止になるタイミングなどは地域や契約している会社によって差があります

光熱費を支払わなかった場合、止まっていく順番は以下の通りです。

  1. 電気
  2. ガス
  3. 水道

水道が一番最後に止まるのは、水があれば人間はなんとか生きていくことができるからです。

もしも最初に水が止まってしまったら、お金を払う準備をしているうちに体調を崩してしまうことでしょう。

そのため水は一番最後に止まるのです。

次に電気代・ガス代・水道代の滞納から供給停止までの流れをそれぞれ紹介していきます。

電気代を滞納すると約50日後には止まる

まずは電気代を滞納してしまった場合を解説していきます。

電気は検針日の翌日から約50日で止められて使えなくなってしまいます。

供給停止までの期間は、契約している電力会社によって異なることがあります。

ご家庭で契約している電力会社がどのような条件になっているのかを確認しておくことをおすすめします。

以下に主要な電力会社の情報をまとめましたので参考になればと思います。

延滞料金が発生する日と利率 送電停止の目安日
東京電力 検針日の翌日から30日目より0.027%/1日 検針日翌日から50日
関西電力 検針日の翌日から30日目より0.03%/1日 検針日翌日から50日
中部電力ミライズ 検針日の翌日から30日目より0.03%/1日 検針日翌日から50日
九州電力 検針日の翌日から30日目より0.03%/1日 検針日翌日から50日

送電停止の目安は検針日の翌日から50日以内の会社が多いです。

それまでに支払うことができれば、延滞金は発生しますが、送電停止は回避できます。

まずは電気が止まるまでに支払うように計画していくことが大切です。

ガス代を支払い期限から20日以上払えなければ停止

次はガス代を滞納してしまった場合を解説していきます。

ガスについては支払期限から20日以上支払うことができなければ供給停止となります。

供給停止までの期間は契約している会社や、地域によって差があります。

主要なガス会社の情報をまとめましたので、下の表をご覧ください。

延滞料金が発生する日と利率 送電停止の目安日
東京ガス 検針日の翌日から30日目より0.0274%/1日 検針日翌日から50日
大阪ガス 検針日の翌日から30日目より0.0274%/1日 検針日翌日から60日
東邦ガス 検針日の翌日から30日目より0.0274%/1日 検針日翌日から50日
西部ガス 検針日の翌日から30日目より0.0274%/1日 検針日翌日から50日

 

水道代を2ヶ月~4か月滞納すると給水停止

最後に水道の供給停止までの目安を解説していきます。

水道代は2ヶ月〜4ヶ月滞納してしまうと給水停止となることが多いです。

これも地域や会社によって差がありますので、担当されている水道局の情報を確認してみて下さい。

給水停止する目安
東京都水道局 支払期日から2ヶ月~4か月
大阪市水道局 支払期日から6ヶ月~1年
名古屋市上下水道局 使用者が別に定める期日
福岡市水道局 督促状の納付期限内の支払いがない時点

水道については電気やガスに比べると、滞納から供給停止までの期間が長いという特徴があります。

水道局は自治体と連携を取って、生活困窮者への配慮をしているからです。

すぐに水道を止めてしまうとどうなるでしょうか。

生活が困難になりお金を払うよりも先に水が飲めないことで体調を崩したり、命に関わるような人も出てきます。

そのため水道は供給停止までの期間が他のライフラインよりも長く設定されています。

とはいえしっかりと払えるのがベストですので、しっかりとお金を払えるように準備を進めていきましょう。

光熱費を滞納時のリスク

ここでは光熱費を滞納することのリスクを解説していきます。

光熱費を滞納するリスクを今回は4つ紹介していきます。

光熱費を滞納するリスク
  • ライフラインが使えなくなり日常生活を送ることに支障がでる
  • 使用料金だけでなく、延滞金・延滞利子・開栓手数料などを払わないといけなくなる
  • クレジットカード払いの場合には信用情報に傷がつき、ブラックに
  • 最終的には給料や財産の差押えとなり、会社にもバレる

光熱費を滞納すると日常生活に大きなデメリットがありますし、一度滞納してしまうと払うのがどんどん遅れるというような負の連鎖になります。

滞納することがないようにここでしっかりとリスクを理解しておきましょう。

ライフラインが使えなくなり日常生活を送ることに支障がでる

光熱費を滞納する最大のまずライフラインが使えなくなり日常生活を送ることに支障が出ます。

下の表にまとめましたので確認して下さい。

電気が止まる ・部屋の明かりが使えない
・冷蔵庫やテレビが使えない
・夜は何もできない
・パソコンやスマホの充電ができない
・オール電化の家ならすべてができなくなる
ガスが止まる ・ガスコンロが使えないと料理ができない
・お風呂を沸かすことができない
・ガスストーブなど暖房器具が使えない
水道が止まる ・水を飲むことができない
・料理に使うことができない
・トイレを流すことができない
・あたたかいお風呂に入ることもできない

ライフラインが使えなくなるということは現代では満足な生活ができなくなるということです。

真夏や真冬に電気が止まってしまっては熱中症など命に関わる問題に繋がることがあります。

電気が止まってしまうと、夜は全く何も行動できなくなります。

使用料金だけでなく延滞金・延滞利子・開栓手数料などを払わないといけなくなる

光熱費を滞納するということは使用料金だけでなく延滞金・延滞金の利子・開栓手数料などを支払う必要が出てきます。

滞納したお金には延滞金がプラスされ、長引けば利子も増えます。

すると支払う金額がどんどん増えていってしまいます。

また一度電気・ガス・水道が止まってしまうと、再度動かしてもらうために開栓手数料が発生します。

どれもしっかりと支払っていれば払う必要のなかったお金です。

ムダな出費にならないためにも滞納しないようにしていきましょう。

クレジットカード払いの場合には信用情報にキズがつき、ブラックに

光熱費の支払いがクレジットカード払いの場合には信用情報にキズがつき、ブラックリストに入ってしまう可能性もあります。

光熱費が滞納になってしまうということはカードの引落ができなかったということです。

その場合、本来払うべきお金は一旦カード会社が払ってくれている状態になります。

その結果カード会社としても、「この人は滞納する人なんだな」とブラックリストに入れられてしまう可能性が出てくるわけです。

ブラックリストに入ってしまうと、他のカードを作ることが難しくなったり、借入の審査が困難になるなどのデメリットがあります。

最終的には給料や財産の差押えとなり、会社にもバレる

光熱費の支払いを滞納し続けると、最終的に給料や財産が差押えられます。

またその段階になると会社にもバレてしまうため、社会人としての信用が下がります

給料や財産が差押えられてしまうと生活することができなくなってしまいます。

また会社にバレてしまった場合、仕事がやりづらくなります。

人によっては耐えられなくなって退職に繋がる可能性もあります。

一度差押えの段階まで進んでしまうと、信用を取り戻すのは簡単ではありません。

しっかりと差押えまで行く前に払えるように対応していきましょう。

光熱費が払えない時にできる対処法

ここからは光熱費を払えないときにできる対処法を紹介します。

紹介する対処法は3つです。

光熱費が払えないときの対処法
  • 家族で光熱費を節約する
  • 水道局・電気会社・ガス会社へ事情を説明し、支払い方法を相談する
  • 消費者金融カードローンでお金を借りて光熱費を支払う

まずは取り組みやすい節約から始めてみましょう。

どうしても支払いが間に合わないのであれば契約している会社に連絡をしましょう。

どうしても支払い方法や期日が変更できなければお金を借りて支払うという手段をとるのがいいかもしれません。

家族で光熱費を節約する

まずは家族で協力して光熱費の節約をしていきましょう。

節約をして出費を抑えることで、払うことができるようになるかもしれません。

電気代・ガス代・水道代は毎月必ず発生する固定費です。

固定費の節約はその後もずっと安くなるので、節約できるところは節約していきましょう。

また節約は1人ではできません。

家族で生活しているのであれば、全員で節約の目的や重要性を共有していく必要があります。

大変かもしれませんが、家族全員で協力できれば効率よく節約し、大きな成果を生むことができます。

電気代の節約法

まずは電気代の節約方法を紹介していきます。

節約の効果が大きいのは以下の5つです。

電気代の節約法
  • 電力会社を切り替える
  • 電気をつけっぱなしにしない
  • 使っていない家電のコンセントを抜く
  • エアコンの設定温度を変更する
  • 古い家電を新しい家電に買い換える

電力自由化になりましたので、今契約している電力会社の料金が高いのであれば、安い電力会社に乗り換えるのが最も効果的です。

乗り換えで安くなった料金は次月以降もずっと安いです。

長期的にかなりの節約になります。

使っていない家電のコンセントを抜いたり、部屋から出るときは電気を消すのも効果的です。

電気代は気を抜くとどんどん高くなってしまうので、意識しながら節約していきましょう。

また時期や時間帯によって電気代が変わることもあります。

高くかかってしまうタイミングを意識して抑えることで効果的な節約に繋がります。

ガス代の節約法

次にガス代の節約方法を紹介していきます。

ガス代の節約法
  • 追い焚きの回数を減らす
  • 食器洗いなどでお湯をあまり使わない

ガス代の節約をするためにはガスを利用する回数を減らす必要があります。

お風呂に入るときに湯船にお湯を沸かす人は多いと思いますが、お風呂のお湯を沸かすのにガスをたくさん使います。

また家族がいてお風呂に入る時間がバラバラだとお湯を沸かし直すために追い焚きをすると思います。

追い焚きの回数が多ければ多いほどガス代もかかってきますので、できるだけ間隔をあけずにお風呂にはどんどん入りましょう。

冬場に食器洗いをお湯でやっている人はガス代が上がります。

水道代の節約法

最後に水道代の節約方法を紹介します。

水道代の節約法
  • 水を流しっぱなしにしない
  • シャワーやトイレを節水タイプに変更する
  • 洗濯のときに風呂の水を活用する

水道代を節約するためには水の使用量を減らすことがポイントです。

手を洗うときや食器を洗うときなどに水を出しっぱなしにしている人は、すぐに止めるようにしましょう。

こまめに水を止めることで使用量を減らし、節約に繋がります。

シャワーやトイレを節水タイプのものに変更することも効果的です。

一度変更することで、その後継続して水道代が節約できます。

将来のことまで考えると、余裕があるときに変更しておくといいかもしれません。

洗濯のときに風呂の水を使うのもおすすめです。

洗いのときの水に風呂の水を使うことで水道代も節約できます。

すすぎをしっかりと水道水で行うことで、汚れや臭いもしっかりと流すことができます。

水道代は毎日必ず発生するので毎日コツコツ節約していきましょう。

水道局・電気会社・ガス会社へ事情説明し、支払い方法を相談する

光熱費の支払いが難しい場合は、水道局・電気会社・ガス会社へ事情を説明し、支払い方法を相談してみましょう。

どうしても支払いが難しい場合は、連絡をして相談をすることで、分割払いや支払期間の延長などの相談に乗ってもらえる場合があるからです。

今は払えなくても、支払いの意志があって、支払う目処が立っているのであれば相談に乗ってもらえる可能性はあります。

光熱費の支払いを滞納することでライフラインが止まってしまうと生活が困難になり、環境によっては命に関わる場合があります。

まずはしっかりと相談をして安全を確保してから、支払いをするために努力をしましょう。

消費者金融カードローンでお金を借りて光熱費を支払う

どうしてもお金を払うことが難しいのであれば、消費者金融カードローンでお金を借りて光熱費を支払うことも検討してもいいかもしれません。

消費者金融カードローンのメリットは理由を聞かれずにお金を借りることができることです。

また消費者金融カードローンは最短即日融資が可能な会社もあります。

消費者金融カードローンでお金を借りるのは抵抗がある人もいると思います。

ですが支払いをしなければライフラインが止まってしまい、安全に生活することができません。

しっかりと生活を安定させ立て直すために、一旦お金を払う必要があるならば検討することも必要かもしれません。

光熱費を全額支払えないと復旧・再開ができない

光熱費は全額支払えないと復旧・再開ができないという問題があります。

滞納があるのに再開することができないというのは当然のことと言えます。

ライフラインを復旧するためにはしっかりと滞納しているお金を全額支払いましょう。

もしも自分だけでは支払いが難しいときは、家族や知人に事情を話して協力してもらったり、必要な分だけ借入をして支払いに当てるという方法もあります。

最終手段かもしれませんが、まずは支払って復旧・再開しないと始まりません。

支払に時効はあるが、成立は難しいので踏み倒しは考えない方がいい

光熱費の支払いには時効がありますが、基本的に成立は難しいので踏み倒しなどは考えないほうがいいです。

それぞれ民法で時効の年限が決められていますが、各社も様々な方法で回収を試みてきます。

また踏み倒し前提で行動しても、悪質であれば契約している会社から裁判などを起こされてしまいます。

そのときは、弁護士費用なども発生するので結果として更に多くのお金が発生してしまいます。

また自己破産で支払いを逃れる方法を考える方もいるかも知れません。

しかし自己破産後に発生した電気代の支払いは発生します。

このように支払いを踏み倒すことはとても難しいので、しっかりと払う方向で考えたほうが確実です。

使ったものの料金を支払うことは当然のことなので、しっかりと支払いをしていきましょう。

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