アコムは大手の消費者金融で知名度も高くたくさんの利用者がいます。
アコムから順調に借入れができて、急なお金の工面にもめどがついてほっとした人はたくさんいます。
しかし、アコムから借入してその場を凌いだというだけで終わりではなく、その後に返済があります。
アコムには契約日の翌日から30日間の無利息期間もあり、その期間中に返済できれば返済は元金だけで済みます。
しかし、無利息期間中に返済が完了する人は数少ないはずです。
無利息期間が過ぎれば、月々の返済は利子を含めて決められた日に確実に行わなければなりません。
アコムの返済期日に支払い遅れたり滞納すると、支払い催促の電話や催促状が自宅に届きます。
アコムの支払い催促を放置・無視しているとやがて一括請求の通知がやってきます。
月々の支払いを1回くらいサボっても大丈夫かな?という安易な気持ちの積み重ねでも一括請求の事態にまで追い込まれることがあります。
本記事では、アコムから一括請求がくる原因や理由・一括請求がきたときのペナルティ解説します。
また、一括請求されたとき・一括請求が払えないときの対処方法も紹介します。
- アコムで滞納・延滞すると一括請求の可能性がある
- アコムで一括請求がくる時にはアコム強制解約の可能性もある
- アコムの一括請求を分割払いにはできない
- 一括請求を無視すると最終的には裁判になり財産・給与差し押さえ
- アコム一括請求を一括返済するときはアコムに電話
- アコム一括請求がどうしても払えない場合の最終手段は債務整理
アコムの支払いに遅れて延滞すると一括請求されることも!
結論から述べると、アコムで滞納・遅延すると一括返済・一括請求を求められる可能性があります。
アコムに支払い遅れた翌日や数日の滞納でに一括返済される可能性は低いです。
また、アコムがいつ一括返済を求めてくるかも明記されていませんでした。
しかし、5ch・知恵袋・SNSなどでも「アコムから一括請求がきた」という口コミを確認することができます。
アコムから27万一括で払ってお手紙きたぁ
(引用:X(旧Twitter))
現在アコムで借入をしています。
しかし、支払いが滞ってしまい、30万円を一括で支払って欲しいとの通達が来ました。
口コミや評判を確認すると、アコムを滞納して2カ月~3カ月以上放置している人あてに一括請求が求められると考えられます。
アコムは支払い遅れると最初は電話やSNS・メールで支払い期日を超過している旨の通知がきます。
通知を無視し続けると、家に支払い催促のハガキが届くようになりそれも放置していると一括請求を求められる可能性があります。
また、約3カ月ほどでアコムの一括請求の通知がきた場合、そのタイミングでアコムを強制解約されている可能性もあります。
強制解約されるとアコムが使えなくなるだけでなく、強制解約後も滞納した未払い額は必ず一括請求で支払う必要があります。
当社が会員資格を喪失させた時点において残債務がある場合、会員は第31条および第39条の規定に基づく遅延損害金を付加して支払うものとします。
一括請求の通知のハガキを無視した場合、電話で一括請求の催促されます。
アコムの一括請求のハガキや電話を無視し続けた場合、アコムは法的手段に移行します。
具体的には、弁護士事務所に債権回収を依頼する・裁判などの法律の力によって滞納金額を回収するようになります。
- アコムの一括請求は滞納・延滞を放置したときにされる
- アコムの一括請求は多くの場合郵送物で通知される
- 口コミでは約2カ月~3カ月ほどの滞納・延滞で一括請求される
- アコムの一括請求がきた時点でアコムを強制解約されている可能性がある
- アコムを強制解約されても一括請求は払わないといけない
アコムから一括請求される理由・原因
アコムから一括請求されるまでには、いくつか段階があります。
アコムは電話やメール、催促状の郵送などで滞納していることを利用者に知らせ、支払いを促します。
それを放置しているとついに催告書及び一括請求が来るようになります。
第12条(期限の利益の喪失)
会員は、次のいずれかの事由に該当したときは、当社の請求により本規約に基づく債務について期限の利益を失い、残債務全額をただちに支払うものとします。
1.商品の購入が会員にとって商行為となる場合で、会員が弁済金の支払を1回でも遅滞したとき。
2.購入商品の質入、譲渡、賃貸その他当社の所有権を侵害する行為をしたとき。
3.本規約等の義務に違反し、その違反が本規約等の重大な違反となるとき。
4.その他会員の信用状態が著しく悪化したとき。
アコムの利用規約(AC会員規約)の第12条に期限の利益の喪失について記載があります。
期限の利益とは、返済期日がくるまでは債務者はお金を返す義務がなく、返済を求められることもないというような債務者にとっての利益のことを指します。
そしてアコム利用規約の第12条には、アコムの支払いを滞納した場合期限の利益を失う、また未払い額をただちに全額支払うように明記されています。
また、アコムの会員規約では住所・連絡先の変更の届けがされていない場合や虚偽の申告をした場合にも一括請求が行われると記載されています。
しかし一括請求されるのはほとんどの場合、アコムの返済の支払いが遅れたです。
また長い間、返済されずにそのまま放置されている借入がある場合もあります。
一括請求されると、分割払いに戻すことは法律上できなくなります。その前に対処するようにしなければなりません。
アコムからの催促メール・電話・催促状を無視や放置し続けていた
いわゆる期限の利益を失い分割払いが不可能となり、アコムは一括での支払いを法律を盾に請求できるようになります。
一括請求が送られてくる前に、アコムから催促の電話や書状があらかじめ送られているはずです。
毎月の返済を忘れたり、滞納すると返済期日の数日後には返済ができていない主旨のお知らせの電話がかかります。メールが届くこともあります。
その電話に出なかったり滞納が続くと支払い催促の電話がかかるようになります。
年率20.0%の遅延損害金も発生しています。電話は契約時の自宅電話や携帯番号にかかります。
その電話はアコムだけではなくアコムの不良債権を扱うACサービスセンタ―からもかかります。支払いがないと何度も電話が行きます。
電話を無視していると、一括請求されたり借入れができなくなります。
さらに放置しておくと自宅に催促状が郵送されます。
この時点ではプライバシーには考慮されて行われますが勤務先に電話がかかってきます。
そしてついには一括請求の通知が行くようになります。
アコムの返済を滞納・延滞しており借入を返済できていない
催促状の送付や電話での催促があってもずっと滞納を繰り返していると、おそらく3か月ぐらい経過すると、アコムの方で裁判所への提訴が行われます。
支払いの滞納も短期間であれば一括請求まではいきません。
催促を無視していると裁判所に訴えられ、給料差し押さえを含む強制執行が行われます。
長期間の滞納に至る前に、一刻も早くアコムに相談することです。
また法テラスを通し弁護士など専門家にアドバイスをもらうのもいいです。
滞納を続けて、時効を狙おうと考えるのはほとんど不可能です。(消費者金融で返済に遅れたら?)
遅延損害金が増額し続けたり、信用情報機関の履歴がブラックになったり利用者の首を絞める状態がさらに進んでいきます。
アコムから一括請求されたらどうしたらいい?
アコムから一括請求のお知らせが届いたら無視してはいけません。慌てずによく読んで速やかに策を講じる必要があります。
一括請求の催告書は、それまでの催促状とは違い厳しい内容の書類です。
自分自身の借金の内容についてよく知らない利用者がいます。そんな場合はアコムに問い合わせて、今の状況を詳しく理解する必要があります。
いつの借入の返済が滞っているのか、残りの返済額はいくらなのかは最低限理解しなければいけません。
かなり前の借入が残っているとすれば消滅時効が成立し、返済義務がない場合もあります。
(参照:第5条 消滅時効)
毎月の返済すら滞っているのですから、一括返済に応じることはかなり困難なのは当然でしょう。
しかし、一括請求の知らせが来たらそんなことを言っている場合ではありません。
所有している自分の財産を処分してでもお金を作り返済することです。それも遅延損害金のこともあるので一刻も早く行う必要があります。
いつのアコムの滞納が残っているのか確認する
アコムの催告書には返済期日が記載されています。
その返済期日から5年以上経過していれば消滅時効が成立して返済しなくてもいい可能性があります。
万が一、返済期日が記載されていない場合でも、最終返済から5年以上経過していれば支払わなくてもいい場合があるのです。
いつの借入が残っているのか、返済額はいくらかなど確認の上で、これからの返済をするか又は時効の援用の手続きをするかなど検討します。
安易にアコムに返済の相談をすると、万が一、時効が成立可能な件でも、消滅時効を主張できなくなる場合があるので司法書士、弁護士に相談する等慎重な行動をとるようにしましょう。
消滅時効が成立している可能性がないかの確認
借入れが時効になっている場合はアコムに伝える必要があります。そのことを時効の援用言います。
時効援用が認められるためには下記のような条件が必要です。
- 最後の返済から5年以上が経過している
- 裁判になっていない(裁判をしてもそれから10年以上経過している)
- 債務の承認をしていない
アコムと分割で返済する相談をする、アコムと和解の書類を取り交す、一部返済する等の行為を行うと債務を承認したとみなされます。
時効はその時点からさらに5年ということになるので注意する必要があります。
これらの条件を満たしていれば、時効が来ているので借金は支払いませんと主張できるのです。
時効援用が成立すれば、催促状が送られるなどの借金の取り立ては行われなくなり、信用情報機関の悪い履歴も削除され、当然借金を支払う義務もなくなります。
アコムの一括請求を分割払いにすることは原則できない
結論から述べると、アコムからの一括請求を分割払いにすることは原則できません。
これは、アコムを滞納することによって民法上定められている債務者の期限の利益が喪失しているためです。
アコムはAC会員規約の第13条で期限の利益の喪失について利益が喪失する条件を設定しています。
債務者(お金を借りた人)は、アコムを滞納したことによって期限の利益を喪失してしまいます。
利益の期限を喪失した場合、分割払いにして返済する権利を失うということになるため一括返済するしか支払う方法がなくなります。
そのためアコムから一括請求の通知がきた時点で期限の利益を喪失しているため、アコムに電話で分割払いの相談をしても分割払いにできません。
一括返済ができるのであれば一括返済に応じる
一括返済ができるものなら支払ってしまうのが一番です。
日にちが経過するにつれて遅延損害金も加算されます。
遅延損害金は年率20.0%と高金利のため、放置しておくとどんどん支払金額が膨らみます。
支払えるものなら一刻も早く支払う必要があります。
家族や親戚に迷惑をかけてしまいますが、返済は必ずすると約束して借りるのもいいでしょう。
アコムの滞納履歴が信用情報機関の履歴に残っているうちは他の金融機関や消費者金融から借りることもできません。
もちろん闇金からの借入れは危険でもってのほかです。
自分が所有している預貯金を使うことはもちろん、売って高額になりそうな貴金属や時計などをお金に替えるのも一つの方法です。
不用品を探してお金を作ることです。これ以上借金が膨らまないように生活に大きな不便がなければ自動車を売却するくらいの覚悟も必要です。
アコム一括返済は電話で連絡
一括返済しようと決めたらなるべく早くアコム総合カードローンデスクに連絡します。
受付時間は平日9:00~18:00です。土日の受付がないので注意する必要があります。
アコム総合カードローンデスクは利用者が返済に関する質問や相談できるダイヤルです。
会員向けのフリーダイヤルで、解約についての相談もできますが、かなり込み合う回線なので覚悟が必要です。
またお客様相談センターでも相談できます。
アコムへの電話は、アコムと契約前の人が利用する電話など複数の番号があります。
一括返済についての電話は本人が連絡する必要があります。
アコム一括返済の電話は「アコム総合カードローンデスク」・「お客さま相談センター」に連絡
アコム総合カードローンデスク | 0120-629-015 (0120629015) |
---|---|
お客さま相談センター | 0120-036-390 (0120036390) |
アコムへ一括返済ができない時のリスクやペナルティ
一括返済ができないと、アコムと名前を明記した通知が自宅に届きます。
また、会社にも電話が入るなど消費者金融を利用したことだけではなく滞納していることが会社・職場の人にバレる可能性があります。
(アコムの返済額が減らない・終わらないのはなぜ?)
遅延損害金も日に日に加算されどんどん借金が膨れ上がり、信用情報機関の履歴もブラックとなるのでお金を貸してくれるところもなくなります。
何も手を打たないうちに強制執行、所有物や給料の差し押さえが行われすべてをなくすことになります。
こんな状態は債務整理を行うなどして解消したとしても、5年またはそれ以上に渡って大きな足かせとなり、充実した家計生活を送ることができなくなります。
家族や会社に滞納がバレるリスクがある
一括返済ができないと催促状が郵送で自宅に届いたり、勤務先や自宅に支払いを促す電話が入ります。
滞納が続くと自宅や会社にも連絡が行くようになります。
最初はアコムの名前を出さないような配慮が行われますが督促を無視していると、プライバシーに関する配慮もなされないようになる可能性があります。
申込時のアコムの在籍確認やその他のお知らせはアコムの方でプライバシーに配慮して行われていますが、一括請求の段階になると対応が変わります。
一括請求されたという事実でカードローンを利用したことだけではなく、滞納し督促が来たことを家族や周りの人に知られてしまいます。
家族だけでなく友人や会社の人からの信用を失う可能性もあります。
借入れもカードレス、利用明細もWebでと周りの人に知られないような努力も無駄になります。
信用情報機関の悪い履歴が付けば、分割払いでの買い物、新規クレジットカード申し込みなどにも不都合が出て、家族や会社の人に滞納の事実がバレてしまうリスクとなります。
裁判所の書類もどんどん自宅に届き、バレる確率がますます高くなります。
滞納していることが他の人になるべくバレないように、滞納者から積極的にアコムに連絡を取り相談したり、弁護士など専門家にも依頼して改善策を練る必要があります。
遅延損害金がかかり返済総額が膨らむ
アコムで滞納すると滞納した日から遅延損害金が1日ごとについて、返済額に加算されていきます。
カードローンの遅延損害金は年利20.0%です。遅延損害金は下記の様に計算します。
遅延損害金=残高×0.2÷365×経過日数(延滞した当日から)
遅延損害金は滞納した期間が延びるほど、どんどん利息が膨らみます。
遅延損害金についてはアコムの担当者から登録番号に電話で連絡があります。
万が一、アコムからの連絡がこない場合でも、返済日の翌日から遅延損害金は自動的に加算され続けます。
アコムからの借り入れができなくなる・強制解約になる可能性がある
一括請求に応じられないと、アコムで借り入れできない状態になります。
アコムを約3カ月以上滞納している場合は、強制解約になる可能性もあります。
第13条(退会および会員資格の喪失等)
- 会員が都合により退会する場合、会員は、当社にカードを返却するか、カードを切断するなど使用不能の状態にして処分するものとします。また、本規約に基づく債務の全額を完済したうえ、当社所定の届出をするものとします。
- 当社は、会員が次のいずれかに該当する場合には、会員に通知することなくカードの利用を停止し、会員資格を喪失させることができ、会員にACマスターカードを交付している場合には加盟店に当該カードの無効を通知することができるものとします。なお、当社が会員資格を喪失させた時点において残債務がある場合、会員は第31条および第39条の規定に基づく遅延損害金を付加して支払うものとします。
(引用:【アコム公式】AC会員規約 第13条(退会および会員資格の喪失等)
今までの借入れ分さえ返済ができないのだから、今後、貸付を行ってもこの利用者は返済することはないだろうとアコムからの信用を失っている状態だからです。
返済について、利用者側からも積極的に連絡を入れるなどアコムとの信頼関係がないと借入れはできません。
また、延滞が始まって数か月も経つと強制解約の通知が届き解約となります。
強制解約の前段階の利用停止の場合は、返済などがすべて解決すればまた利用できるようになります。
しかし強制解約になった場合は二度とアコムとの取引ができない状態となります。
信用情報機関の悪い履歴は時間を経過すると消滅しますが、アコムの社内情報は半永久的に残るからです。
信用情報がブラックになり他のローン・クレジットカード審査に通らない
一括返済にも応じない状況が続くと、アコムでも信用情報機関に利用者の滞納歴を申告することになります。
信用情報にブラック情報が載るとアコムからの借入れだけではなく、他の金融機関のカードローン、分割払いの支払い、クレジットカードの契約など多方面の審査に影響が出ます。
キャッシュレス時代であり、クレジットカードの利用や分割払いの買い物を制限されると毎日の基本的な生活がかなりの不便になります。
信用情報のブラック履歴は5年、または10年と長い間残るので住宅ローン、教育ローンなど人生の大きな目標を叶えることも難しくなります。
裁判に訴えられ、強制執行・財産差し押さえとなる
一括返済ができないと、アコムは裁判所に訴えを出すこととなります。
一括請求、催告書は借金催促の最終通告です。
今までの催促と違いアコムでは裁判所に訴えて、財産差し押さえの強制執行を行います。
強制執行されるということは、所有している家財だけではなく貯金も含まれます。
身近なものでは給料、滞納者名義の不動産について差し押さえが行われます。
給料が差し押さえられるともちろん日々の生活にも大きな不便が生じますし、その取り立ては会社の方にもいくので、会社での滞納者の信用はかなり失われることとなります。
また、預貯金を差し押さえられると口座から引き落としていた光熱費、家賃、各種ローンなどの支払いも不可能になり、大きな障害が発生します。
こんな状態になったら家族にバレないわけはありません。バレると同時に生活もかなり不自由になり大きな迷惑をかけることになります。
アコムの一括請求が払えない時の対処方法
アコムから一括請求された時、何よりも一番いけないのが無視したり放置することです。
放置しているうちに遅延損害金も増え続けますし、家族や周りの人にこの事実を知られることとなります。
消費者金融で借金したこと自体マイナスのイメージを持つ人もいます。それが滞納ですから大きく信用を損ねます。
一刻も早くアコムに相談したり、お金をかき集めて返済しなければなりません。
またさらに手数料はかかりますが、弁護士や司法書士に依頼して専門家の力を借りることも必要です。
債務整理や返済額減額を実行してもらうことによって返済が楽になるメリットもあります。
しかし、いくらお金が必要でもクレジットカードの現金化やファクタリングなどは避けなければなりません。
難しい手続きになることもあるので一人で解決しようとしないで、アコムや知識のある人に相談して少しでも速く行動に移すべきです。
アコムへ電話して分割返済に変更できないか相談する
まず、アコムに誠意を込めて分割を相談してみるのも一つの方法です。
一括請求が来たら、まずアコムに電話してみることです。
アコムの総合カードローンデスク(0120-629-015)に連絡を取り、返済を待ってもらえないか、一時的な返済額の減額などを相談してみます。
無理を承知で分割払いを了承してもらえないかなど相談します。
但し、返済金額が増えたり返済回数も制限されるかもしれません。
裁判所に持ち込まれることを思えば、とりあえずアコムに相談してみます。
希望の返済方法を聞き入れてもらうことはできないかもしれませんが、滞納者本人の自力で出来る解決策です。
現金化できる不用品を売って現金にし、返済金を作る
家族や親戚に頭を下げてお金を借りられればいいのですがそれもできず、他社からの借入れもできない状態の人がほとんどでしょう。
そこでできることといえば自分の所有している高額なものを手放してお金に替えることです。
貴金属、ブランド品など最近では買取業者の営業が盛んです。高額な電化製品も所有していればお金に替えることができます。
不用品など上手に売買してお金を作り、返済に充てることができれば差し押さえやなど大変な事態に追い込まれなくて済みます。
クレジットカードの現金化やファクタリングはNG
クレジットカードの現金化は法的に違法とは言えませんが、クレジット会社の規約違反です。
クレジット会社に指摘された場合は最悪、利用停止か解約、ここでも一括請求を求められることもあります。
またクレジットカードの現金化を行った場合、迅速に現金を手にすることはできるかもしれませんが、手数料を考慮すると、お金が確実に減ってしまいます。
またファクタリングは主に事業者が少しでも早めに現金を得ようとして行う行為ですが、やはりかなり手数料を高くとられるので、損をすることになります。
またファクタリング業者の中には悪徳業者も多いので、個人情報を盗まれたり度を過ぎるお金の取り立てが行われる危険もあります。
給料ファクタリングも手元に入る額は手数料などでかなり減ってしまいます。悪徳業者からしつこい取り立てが行われる場合もあります。
アコムの一括請求で慌ててもクレジットカードの現金化、ファクタリングは絶対に行わないようにすることを忘れてはいけません。
益々、金銭的に苦しい状態に陥ってしまいます。
弁護士・司法書士に債務整理を相談して減額返済する
一括でどうしても支払えない時は弁護士、司法書士など専門家に依頼して解決してもらうのがいいでしょう。
弁護士、司法書士に依頼すれば、アコムとの交渉を行ってくれるので、電話や訪問などでの催促もなくなります。
また弁護士、司法書士に依頼した時点で返済義務もストップするので、精神的に少しほっとできます。
債務整理とは借金の減額や免除、期間の猶予などを可能にしてくれる借金救済の法的な処置です.
滞納者本人がアコムと交渉して分割払いにしてもらうことはかなり難しいです。
裁判所が分割交渉をして和解を取り付けてくれることもありますが、その手続きは複雑で難しいのです。
しかし弁護士などの専門家に依頼して、債務整理をすればアコムに分割支払いにしてもらえる可能性があります。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の方法があります。
滞納者の状況を専門家によく知ってもらって、方法を選びます。その中には分割支払いの可能性も含んでいるので支払い能力に合わせて解決するようにします。
但し、債務整理をすると信用情報の履歴に傷がつくことは覚悟しなければなりません。また、保証人にも迷惑がかかります。
債務整理の種類
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
任意整理でアコムと和解交渉してもらい返済可能額まで減らす
債務整理の中でも、アコムの滞納者が選択する方法として多いのが任意整理です。
任意整理は、返済総額のうちの利子をカットすることができます。
弁護士など専門家は利息のカットをアコムと交渉してくれます。
任意整理の場合は裁判所は関与しません。
弁護士など専門家が入ってアコムと話し合いすることによって和解が成立し、一般に3年から5年の分割払いが認められることが多いのです。
利子が免除され元金だけの返済となる分、ずいぶん返済も楽になります。
この任意整理後の新しい契約に基づいて、滞納者は完済するように努めなければいけません。
分割回数を増やし一回の返済額を減らすような話し合いも場合によっては可能です。
任意整理を行うことによ遅延損害金も免除となる場合が多いのです。
任意整理が正常に行われることにより、返済についてのめどが立ち、滞納者の生活に一定の安定感が生まれます。
個人再生で裁判所を通し返済額を減額してもらう
専門家に依頼して個人再生で一括返済を回避することもできます。
個人再生は裁判所に申し立てて借金を大きく減額してもらう手続きです。
返済額を5分の1ほどに減額し、それを3年の分割払いにするなどの方法が用いられます。
減額された借金を概ね3年で支払うことができれば残りを支払う義務はありません。
アコムの一括請求額が大きく、任意整理では支払い不可能な場合に行われます。
自己破産とは違って住宅や車など所有財産が処分の対象とはなりません。
今後、返済ができる程度の安定収入があることが条件です。
自己破産で全額を免除してもらう
自己破産を申し出て、裁判所が支払い不可能であると認めると返済義務が免除されます。
自己破産が認められるのは、債務の総額、資産額、収入などから判断し支払い不可能であると判断された場合です。
自己破産が認められると全額支払い義務がなくなります。
しかし破産手続きが開始された時点で信用情報に傷がつき、現在使用中のクレジットカードも使えなくなります。
自己破産することで5~10年、信用情報に悪い履歴が付くことによりどこからの借入れも不可能になります。
特にアコムの社内情報には永遠にブラックの履歴が残るので、信用情報の履歴が消滅したとしても借入は無理だと考えていいでしょう。
自己破産すると自宅や土地、車、預貯金、99万円以上の現金などは処分されます。
自己破産しても連帯保証人や保証人に一括請求が行き、多大な迷惑をかけることとなります。
アコムの返済日の翌日から5年以上経過して一括請求されたら消滅時効が適用できる可能性がある
アコムから一括請求が来たら、最終返済からどのくらい経過しているのかを確認する必要があります。
最終返済から5年以上経過している場合は時効の援用が適用され、支払い義務がない場合もあります。
すでにアコムから裁判を起こされ法的手続きを受けた場合は10年以上の経過で債務が消滅します。
但し消滅時効が適用可能な場合でも、アコムと連絡を取り借金の一部を不用意に支払ってしまったら、「債務の承認」とみなされ時効が中断してしまいます。
また、アコムとの示談書を取り交したり、分割払いの約束を取り交したりすることでも時効が中断してしまうので気を付けなければいけません。
時効が成立する場合でも、アコムに対して時効援用の手続きをしないと、借金は消滅しません。
アコムから一括請求が通知されたら時効になっている場合でも放置せず手続きは行わなければいけません。
1年・3年・4年以内(5年未満)に一括請求されたら適用されない
最終返済日から5年未満の借金については消滅時効が適用されません。
滞納期間が長引くだけ、遅延損害金も増え続けます。
滞納からおおよそ2か月が経過した時点で信用情報の履歴にも傷がつきます。
悪い履歴は返済が完全に完了した時点から5年、もしくは10年消滅することはありません。
少しでも早く返済しないことには、新たなローンや分割支払いの契約などもできず、ずっと不便な生活が長引くだけです。新しい生活設計も描けません。
一括返済が何とかできる範囲であれば、返済してしまうことです。
それが無理な状況であれば専門家に相談し、債務整理をするなどして返済額の減額などを検討してもらい、なるべく早く借金返済への第一歩を踏み出すべきです。
なんといっても催促や一括請求、督促状を無視続けることが一番良くありません。