リボ払いは返済が長引くほど手数料が発生するため、一刻も早く返済を終わらせなければいけません。返済期間を短縮するためには、一括返済が最も効果的です。
一括返済をおこなえば、これ以上リボ払いに悩まされる心配はありません。ただし、負担も大きいため、一括返済における注意点や、一括返済ができない人がおこなうべき対処方法も知っておく必要があります。
リボ払いを少しでも早く完済したい人に向けて、リボ払いの一括返済についてメリットや方法をまとめました。
- リボ払いの一括返済により、リボ払いがすぐ完済できる
- リボ払い一括返済は、カード会社によって方法が異なる
- リボ払い返済には、返済金額と利息を足した全額が必要
- リボ一括返済により、手数料がこれ以上発生しない
- リボ払いの一括返済ができない人は、毎月の返済金額を増やすだけでも効果的
リボ払いを一括返済する時は銀行振込と口座引き落としのATMでの返済の3種類やり方がある
リボ払いを一括返済する方法は、大きく分けて3種類方法があります。いずれの方法もあらかじめクレジットカード会社に連絡をとって、一括返済する旨を伝えなければいけない点は、注意が必要です。
1つ目の方法は、銀行振込です。振込日をあらかじめ決めたうえで、指定した銀行口座にリボ残高を一括入金します。すぐにリボ払いを完済させられるメリットがある一方で、振込の手続きをする手間がかかったり、振込手数料が発生したりする点がデメリットです。
2つ目の方法は、口座引き落としです。あらかじめ引き落としされている口座に入金を済ませておくことで、次回の返済日にリボ残高がすべて返済されます。手間がかからない一方で、次回返済日分までの利息が発生してしまう点と、残高が不足していると引き落としがされない点がデメリットです。
3つ目の方法は、各種クレジットカード会社が提携しているATMで一括返済する方法です。銀行振込よりも利用できる個所が多いため、より手軽に振込が可能です。ただし、利用できる時間帯や金額が金融機関によって異なるほか、ATMによる一括返済に対応していないケースがある点がデメリットと言えます。
- 銀行振込は、最寄りの銀行で次回返済日を待たず一括返済できる
- 口座引き落としは、次回振込日に自動で一括返済される
- ATMでの返済は、銀行より利用できる個所が多い
- いずれの方法も、事前に一括返済の連絡をとる必要がある
リボ払いの一括返済とは返済総額が安くなる方法
クレジットカードによって、一括返済のための手続きは異なります。基本的には前述した「銀行振込」、「口座引き落とし」、「ATM返済」のいずれかを利用します。
すべてのクレジットカードで3種類すべての方法が利用できるわけでななく、中にはいずれかの方法しか選べないケースもあるため、注意が必要です。また、一括返済をするための連絡先や、利用できる金融機関などは、クレジットカードごとに知っておく必要があります。
カード名 | 一括返済方法 |
---|---|
楽天カード | 銀行振込・口座引き落とし |
セゾンカード | 銀行振込・口座引き落とし・ATM返済 |
三井住友カード | 銀行振込・口座引き落とし・ATM返済 |
エポスカード | 口座引き落とし・ATM返済・インターネットバンキング |
イオンカード | 銀行振込・口座引き落とし・ATM返済 |
特に利用者の多いクレジットカードについて、一般的な一括返済の方法をまとめました。下記で紹介するクレジットカードを利用している人は、リボ払いを一括返済する手順が一目でわかります。
- クレジットカードによって、選べる返済方法が異なる
- 連絡先や振込先を把握しておくことが大切
楽天カードのリボ払い一括返済方法
楽天カードは、銀行振込と口座引き落としの2種類から選べます。銀行振込の場合は、自動音声ダイヤル(0120-30-6910)に電話をおこない、案内に従って一括返済の手続きを進めます。振込日を指定して、次回返済日を待たず一括返済が可能です。
口座引き落としの場合は、「楽天e-NAVI」から手続きをおこないます。手続きは24時間可能です。手順は以下の通りです。(参照:リボお支払いコース変更・リボ残高のおまとめ払い|楽天カード)
- 会員サイトである「楽天e-NAVI」にログインする
- メニュー画面内の「お支払い関連サービス(リボ・分割など)」をタップする
- 「全額払い」を選び、確認画面で「登録する」をタップする
- 次回引き落とし日に、リボ残高が自動で全額引き落とされる
セゾンカードのリボ払い一括返済方法
セゾンカードは、銀行振込と口座引き落とし、ATM返済の3種類すべてが利用可能です。ただし、ATM返済を利用できるセゾンATMは、2023年11月で営業が終了してしまいます。現在稼働しているセゾンATMは、下記の通りです。(参照:検索結果 | セゾンカウンター、ATMのご案内)
銀行振込の場合は、カード裏面に記載されている電話番号に連絡して、手続きを進めます。口座引き落としの場合は、会員サイトである「Netアンサー」またはアプリである「セゾンPortal」から24時間手続きをおこなえます。手順は以下の通りです。(参照:リボ払いの残高を早めに支払いしたい。 – よくあるご質問 | クレジットカードはセゾンカード)
- 「Netアンサー」または「セゾンPortal」にログインする。
- メニューから「お支払い金額変更」をタップする
- 「リボお支払い額の増額」を、全額分に設定する
- 次回引き落とし日に、自動で全額引き落とされる
三井住友カードVISAのリボ払い一括返済方法
三井住友カードでは、銀行振込と口座引き落とし、ATM返済の3種類すべてが利用できます。銀行振込と口座引き落としの場合は、会員サイトである「Vpass」から手続きをおこないます。
ATM返済の場合、全国の三井住友銀行やセブンイレブン、ローソンなどのATMから振込が可能です。事前申し込みが不要で、振込手数料もかかりません。クレジットカードと振り込む現金だけあればすぐに振込が完了するため、最も手軽な方法と言えます。(参照:リボ払いの臨時のお支払い方法|クレジットカードの三井住友VISAカード)
- 「Vpass」にログインする
- 「リボ払いお支払い金額の変更」をタップして次回返済金額を増額設定する
- 手続き完了後、次回返済日に自動で全額引き落とされる
エポスカードのリボ払い一括返済方法
エポスカードは、口座引き落としとATM返済に加えて、インターネットバンキングでの返済が可能です。ATM返済の場合は、全国の提携ATMからいつでも返済できます。エポスATM以外は、手数料が発生するので注意が必要です。
(参照:キャッシングのご利用場所について|クレジットカードはエポスカード)
口座引き落としは、会員サイトである「エポスNet」から設定をおこないます。また、ペイジーを用いてインターネットバンキングから返済することも可能です。
(参照:ショッピングリボ払い分の増額・全額払い|クレジットカードはエポスカード)
- 「エポスNet」にログインする
- 支払い金額を入力して、支払い先のインターネットバンキングを指定する
- 指定したインターネットバンキングで支払いをおこなう
イオンカードのリボ払い一括返済方法
イオンカードのリボ払いを一括返済する方法は、銀行振込、口座引き落とし、ATM返済の3種類が利用できます。提携ATMで返済する場合は、イオン銀行やゆうちょ銀行、みずほ銀行など各種銀行ATMから、1,000円単位での返済が可能です。
銀行振込の場合、事前にコールセンター(0570-071-090)へ電話して、支払い日を決めたのち振込をおこないます。手数料が発生する点と、まだ明細が発生していない支払いには適用できない点は、注意が必要です。
口座引き落としの場合は、「イオンウォレット」または「暮らしのマネーサイト」から返済金額の変更をおこないます。どちらも細かい言い回しこそ違いますが、大まかな手続き内容は変わりません。
- 「イオンウォレット」にログインする
- メニュー内の「お支払いサポート」から「リボお支払い分の増額返済」をタップする
- 返済するクレジットカードを選択する
- 支払い金額を設定して、手続きを完了させる
- 次回返済日に、自動で全額引き落とされる
リボ払いの一括返済と繰り上げ返済との違いは?
一括返済も繰り上げ返済も、毎月の決められた支払いよりもたくさん返済する点は同じです。一括返済が手数料を含めたリボ残高をすべて返済するのに対して、繰り上げ返済は残高の一部だけを追加で返済します。
一括返済すればこれ以上手数料が発生しないため、繰り上げ返済よりもお得であることは間違いありません。しかし、一括返済には大量の現金が必要であり、一度に完済できるだけの現金を用意できない人もたくさんいます。
繰り上げ返済であれば、毎月無理のない範囲で返済金額を増やすことで、負担を軽くしつつ手数料の発生を抑えられます。無理なく可能であれば一括返済を、そうでなければ繰り上げ返済で少しずつリボ残高を減らしていくことが、おすすめの返済方法です。
- 一括返済は、リボ残高を一度にすべて返済すること
- 繰り上げ返済は、無理のない範囲で返済金額を増やすこと
- 一括返済のほうがお得だが、繰り上げ返済のほうが負担は少ない
リボ払いを一括返済にするメリット
リボ残高を一括返済することで、手数料の発生を抑えられます。リボ払いは返済期間が長いほど発生する手数料も多くなっていくため、一括返済が最も手数料を抑えられる返済方法です。
また、毎月のリボ払いがなくなるため、借金があるというストレスからも解放されます。リボ払いの完済によってクレジット利用枠も回復するため、ある程度余裕をもってクレジットカードを利用できる点も、大きなメリットです。
さらに、リボ払いを完済したことは信用情報に記録されます。リボ払い完済の情報はローンや借金の審査で有利になるため、大きなお金を用意しやすくなる点も、一括返済のメリットと言えます。
- 一括返済は最も手数料を抑えられる返済方法
- 借金がなくなるため、生活や気持ちに余裕が持てる
- ローンや借金の審査にも、有利に働く
手数料を支払う必要がなく節約になる
リボ払いは、残高の大きさと期間に応じて、手数料が発生します。しかし、一括払いをすればリボ残高が完全になくなるため、これ以上手数料は発生しません。金銭的に最もお得な返済方法である点が、一括払いの大きなメリットです。
リボ払いは毎月の返済金額が小さくても、長々と返済を続けると手数料によって損をしてしまいます。一括払いは一時的に大きなお金を失いますが、以降はリボ払いの返済や手数料の増加による支払いをしなくて済むため、長い目で見ると損をせずに済みます。
支払う手数料を少しでも少なくしたいなら、一刻も早い一括返済が最も手数料を節約できる方法です。リボ払いは意識的に繰り上げ返済をしないと、なかなか完済できません。多少生活に負担をかけてでも、リボ払いの一括返済にはそれだけの金銭的メリットがあります。
- 一括返済をすると、以降は手数料が発生しない
- リボ残高がある限り手数料は増え続けるため、一括返済は早いほどメリットが大きい
- 今の生活に多少負担をかけてでも、一括返済するだけの価値はある
借金をしているというストレスがなくなる
リボ払いは、借金の返済と同じです。リボ残高がある限り毎月の返済に頭を悩ませてしまいますし、借金が残っている事実は、どれだけ今の生活に不自由がないとしてもストレスが溜まる原因になってしまいます。
一括返済すればリボ払いの返済から解放されるため、ストレス軽減に大きな効果があります。時間とともに増え続ける手数料ももう存在しないため、時間に追われて焦る必要もありません。
一括返済によって毎月の生活が少し大変になったとしても、借金がなくなった事実のほうがメンタルに与える影響は大きいため、総合的に見てポジティブな気持ちになれる人は多いです。リボ払いで気持ちが落ち込んでいる人ほど、一括返済によるストレスの回復効果は甚大と言えます。
- 借金がなくなると、気持ちが前向きになる
- 手数料が増えないため、時間に追われて焦る心配もなくなる
- 生活を多少切り詰めてでも、借金を完済したほうがメンタルは回復しやすい
クレジットカードの利用限度枠が回復する
リボ払いを完済することで、クレジットカードの利用限度枠が復活し、またクレジットカードが使えます。クレジットカードがあれば現金を持ち歩く必要がなかったり、お金がないときでも買い物に融通が利いたりと、日常生活に与えるメリットは大きいです。
クレジットカードの利用分にはポイントがつくケースも多いため、計画的に利用すれば現金よりもお得に利用できます。また、オンラインショッピングなどの支払いも簡単になるため、時間に余裕が生まれる点も、無視できないメリットです。
いずれも、リボ残高があるうちは、利用限度の枠がなく恩恵を享受できません。生活の利便性を高めたり、お得に買い物をしたりできる意味でも、一括返済によってリボ残高を完済し、クレジットカードの枠を復活させることは大切です。
- リボ払いを完済することで、クレジットカードの利用枠が復活する
- クレジットカードが利用できれば、生活の利便性を向上させられる
信用情報に完済履歴が残ることで他のローン審査によい影響がある
リボ払いの利用や完済の履歴は、信用情報として記録されます。リボ払いが残っているとローンや借金がしづらいのは、審査の際に信用情報を確認し、リボ残高が残っていることがバレてしまうからです。
一方、リボ払いを完済しているという情報は、審査の際に有利に働きます。現時点で借金が残っていないため、お金を貸しても返済可能だと判断されやすいからです。
特に住宅ローンなどの金額が大きいローンの場合、リボ残高があるのとないのとでは審査を通過できる確率が大きく異なります。近々ローンの審査を控えている人は、生活を切り詰めてでも一括返済をしたほうが、審査に有利です。
- リボ払いや完済の情報は、信用情報として一定期間履歴が残る
- リボ払いを完済している履歴は、ローンの審査をする際に有利に働く
- リボ払いが残っていると、審査落ちする可能性が高い
リボ払いの一括返済したい時は借入残金と利息全額用意しないといけないので注意が必要
一括返済はあらゆる面でメリットが大きく、実行可能ならしない手はありません。しかし、メリットの大きさに対して実際に一括返済をおこなっている人は多くありません。なぜなら、リボ払いを一括返済するためには、借入残高に加えて発生している手数料分もまとめて返済しなければいけないからです。
リボ払いは毎月の返済金額が少ないため、残高が増えやすいです。そのため、一括返済しようとしても、一括返済するだけの現金を用意できないケースも少なくありません。その間も手数料は増え続けるため、どんどん一括返済が難しくなっていきます。
また、全財産を駆使して一括返済をしたとしても、今度は生活が苦しくなってしまいます。一時的に大きなお金が失われるため、家計を圧迫してしまい、生活が困窮してしまう例も珍しくありません。
生活が苦しいからとまたリボ払いに頼ってしまうと、せっかく一括返済した意味もなくなってしまいます。リボ払いの一括返済を実行するためには、リボ残高と手数料を合わせた大金を用意しなければいけない点と、大金を失ってなお生活に困窮しないだけの余剰資金が必要です。
- 一括返済には、リボ残高+手数料を合わせた全額が必要
- 返済後は大金を失うため、家計を圧迫するリスクがある
- 一括返済しても生活ができるほど現金がないと、一括返済は難しい
リボ払いの一括返済ができない時の対処方法
一括返済ができなくても、毎月少しずつ繰り上げ返済していけば、リボ払いを完済するまでの期間を短縮することで手数料の発生を抑えられます。繰り上げ返済は毎月自分で金額を決められるため、無理のない範囲で実行できる点も大きなメリットです。
また、リボ払いの手数料が多く発生するのは、金利が高いことも理由の一つです。そのため、金利が低いほかのローンに借り換えることで、同じ金額を同じ期間で返済するにしても、手数料の発生を抑えられます。
返済の見込みが立たないのであれば、最後の手段として借金減額診断を受けることをおすすめします。診断の結果返済金額を減らせるのであれば、弁護士などの専門家に頼って債務整理をすることで、負担を大きく減らすことも可能です。
- 毎月の繰り上げ返済で、少しずつリボ残高を減らす
- 金利の低いローンに乗り換えれば、最終的な手数料を抑えられる
- 返済が難しい場合は、弁護士に相談する
毎月の返済額を増額して繰り上げ返済する
一括返済はできない人も多いですが、毎月の返済金額を増額する繰り上げ返済であれば、多くの人が実践できます。一括返済ほどの大きなメリットはありませんが、手数料は大きく抑えられます。
リボ払いの手数料は、残高が大きいほど発生する手数料も増える仕組みです。そのため、繰り上げ返済で残高を少しでも減らせば、その分発生する利息も抑えられます。残高が減れば完済までの期間も短くなるため、繰り上げ返済をしない場合に比べて手数料の差は歴然です。
リボ払いの繰り上げ返済のメリットは、増額の幅を自分で選べる点です。無理のない範囲で金額を選べますし、生活が厳しいときには増額しない選択肢も取れます。繰り上げ返済は、誰もが自分のペースで実践できる方法なので、一括返済ができない人でも積極的に活用すべきです。
- 繰り上げ返済を繰り返すことで、手数料を抑えられる
- 増額幅は自由に決められるので、無理のない範囲で返済ペースを速められる
- 一括返済と違い、だれでも自分のペースで実践可能
金利が低いところに借り換える
リボ払いの金利は、一般的に15~18%と高金利です。そこで、今より金利の低いところから借り換えてリボ払いを完済すれば、同じ借金を返すにしても、今より手数料の発生するペースを抑えられます。
リボ払いを複数返済しているのであれば、おまとめローンを活用することで金利を引き下げつつ、借金の一本化により管理が楽になるメリットがあります(リボ払いをおまとめローンにすると得?)。また、ろうきんなどの金利が低いところから借り換えができるなら、発生する手数料の差は非常に大きいです。
借り換え先を探す際は、リボ残高を一括返済できる分を借りられるのかと、金利が今より高くなってしまわないかに注意する必要があります。基本的に借入金額が少ないと金利も高くなってしまうため、自分がいくら借りられて金利がいくらになるのかを正確に把握することが大切です。
- 低金利なローンに借り換えることで、支払う手数料を抑えられる
- 借り換え先を探す際は、金利が高くならないよう気をつける
借金減額診断をうける
自力での返済が難しいと感じる人は、借金減額診断を試してみることをおすすめします。リボ残高や借入期間、手数料などの情報を入力するだけで、どの程度借金が減らせるかの目安が判明します。
借金減額診断は無料で利用できますし、利用したからといって必ずしも債務整理をする必要はありません。診断結果をもとに、努力して返済を続けるのか、借金を減額するのかを選択できます。
借金減額診断を利用する際は、大手の弁護士事務所や司法書士事務所が運営しているものを選びます。中には借金減額を騙る闇金業者などもあるため、信用できる事務所の診断を受けることが大切です。
- 借金減額診断により、リボ残高をいくら減らせるのかが分かる
- 診断を利用しても、必ず債務整理をしなければいけないわけではない
- 借金減額診断を騙る闇金に気をつける
弁護士など専門家に債務整理をお願いする
借金減額診断の結果をもとに、債務整理でリボ残高を減らしたい場合は、弁護士をはじめとした専門家に依頼して、債務整理をおこないます。債務整理には「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」の3種類があり、それぞれデメリットや、リボ残高の減額幅が異なるため、違いを知っておくことが大切です。
任意整理は、債権者と弁護士が交渉し、利息のカットや毎月の返済金額を減額します。任意整理をおこなった借金は以降利息が増えないため、毎月決められた金額を返済するだけで返済が完了する一方、借金の減額幅はそこまで大きくありません。
個人再生は、裁判所から認可を得て、借金を20%程度に減額し、3~5年かけて返済することです。借金が目に見えて減少する点はメリットですが、官報に掲載されることで周囲に債務整理の事実が知られてしまう点がデメリットです。また、返済できるだけの収入がないと判断された場合、個人再生はおこなえません。
自己破産は、裁判所から認可を得て、借金を全額免除します。代わりに、最低限の財産を残して、それ以外はすべて差し押さえられてしまいます。借金がなくなるのは大きなメリットですが、引き換えに家や車などを失ってしまうため、デメリットも非常に大きいです。
- 任意整理は、利息をカットして借金の返済をしやすくする
- 個人再生は、借金の元金を減額して、返済金額を減らす
- 自己破産は、借金を全額免除する、ただし自分も財産のほとんどを失う
リボ 払いの一括返済でよくある質問
リボ払いで一番お得な返し方は何ですか?
リボ払いで最も手数料を支払わずに済む方法は、一括返済です。すぐにリボ残高を全額返済することで、これ以上手数料は発生せず、毎月の返済に悩まされる心配もありません。
一括返済が難しい場合は、可能な範囲で繰り上げ返済をおこない、少しでもリボ残高を減らすことが大切です。リボ残高が小さくなればなるほど、発生する手数料も小さくなっていきます。(リボ払い返済のコツとは?)
リボ払いの手数料の計算方法は?
リボ払いの手数料は、リボ残高に対して発生します。たとえばリボ残高が100万円あって、金利が15%の場合、リボ残高は1年間で15万円も増える計算です。
また、リボ残高がある期間が長ければ長いほど、発生する手数料も増えていきます。同じリボ残高でも、完済まで1年かかった場合と2年かかった場合では、発生する手数料は倍増してしまいます。(リボ払いの金利(手数料)とは?)
リボ払いの一括返済ができないとどうなりますか?
一括返済ができない場合、毎月決められた金額分だけ返済されます。しかし、リボ残高には手数料が発生するため、毎月の返済金額が小さいといつまで経ってもリボ払いが終わりません。
一括返済ができなくても、毎月無理のない範囲で繰り上げ返済をおこない、少しでもリボ残高を減らすことが大切です。毎月少しずつ増額返済するだけでも、手数料を抑えられますし、完済までにかかる期間も短縮できます。(リボ払いはデメリットしかない?理由やメリットも理解し上手に使う方法や注意点等解説)
リボ払いの一括返済と繰り上げ返済の違いはなんですか?
一括返済は、リボ残高と発生した手数料分をすべて一括で返済する方法です。リボ払いを完全に終わらせられるためメリットが大きいですが、リボ残高次第では大金が必要なため、だれでも実行できるとは限りません。
繰り上げ返済は、毎月の返済に加えて、追加で返済をおこなう方法です。一括返済ほど大きな効果は見込めませんが、増額幅は自分で決められるため、無理のない範囲であればだれもが実行できる方法と言えます。(リボ払いが終わらない理由はなぜ?減らない場合の返済・完済のコツや体験談・終わらせ方等解説)
リボ払いの仕組みとは?
リボ払いとは一言で言うと、毎月一定金額を返済する返済方法です。利用した金額にかかわらず返済金額が一定のままなので、毎月の負担を抑えらえる点が特徴です。
リボ払いと分割払いとの違いは、返済回数が決まっている点です。分割払いはあらかじめ指定した分割回数だけ支払えば必ず完済できますが、リボ払いはいくら使っても返済金額が変わらないため、リボ残高次第でいくらでも返済期間が伸びてしまいます。
リボ払いは目先の負担を軽くしてくれる反面、大量のリボ残高に手数料が加わり、完済が困難になってしまう点に注意が必要です。リボ払いを利用する際は、具体的な返済計画をたてて、リボ残高を増やし過ぎないことが何よりも重要と言えます。
- リボ払いは、どれだけ使っても毎月の返済金額が変わらない
- 分割払いと違い、リボ残高がある限り返済が終わらない
- 目先の楽さに甘えてしまうと、リボ残高が増えて返済が困難になる
リボ払いという返済方法とは?
リボ払いは、利用した金額にかかわらず毎月一定金額を支払う返済方法です。返済金額は自分で指定できるため、10万円以上使っても毎月の支払いは5千円で済む、といったこともできます。
返済金額が変わらない特徴は、使い過ぎた月でも負担を軽くできるメリットがある一方で、どれだけたくさん使っても少額しか返済されないことも意味します。返済金額が少ないため、未払いの残高がどんどん増えていってしまいます。
リボ残高には手数料が発生し、どんどん残高が増えてきます。しかし、利用者は毎月の返済金額が変わらないため、残高が増えている事実を把握できません。そして気づいたときには、返済できないほどリボ残高が増えてしまっているケースも少なくありません。
- リボ払いはどれだけ使っても、毎月の返済金額が変わらない
- たくさん使っても返済金額が増えないため、残高の増加を実感しにくい
- 気づいたときには、大量のリボ残高と手数料が発生している
リボ払いと分割払いの返済方法の違い
リボ払いと分割払いの違いは、リボ払いが返済金額を指定するのに対して、分割払いが返済回数を指定する点です。どちらも支払いを分割する点では同じですが、完済までにかかる期間は大きく異なります。
分割払いは、指定した分割回数だけ支払えば、必ず完済できます。一方リボ払いは、残高に限らず返済金額が固定されているので、利用を始めた時点では完済までどのくらいかかるのかが不明瞭です。
リボ残高は利用するほど増えていくため、分割払いよりも返済に時間がかかるケースがほとんどです。そして完済までの期間が長いほど手数料も多く発生するため、リボ払いのほうが分割払いよりも、返済期間、返済総額ともに多くなりがちと言えます。
- リボ払いは返済金額を指定し、分割払いは返済回数を指定する
- リボ払いは完済までの期間が不明瞭で、分割払いは完済までの期間が明確
- リボ払いのほうが、返済期間も返済総額も多くなりやすい
リボ払いを利用する場合の注意点
リボ払いで痛い目を見てしまう最大の原因が、リボ残高を正確に把握していないことです。毎月の返済金額が少ないことに甘えてしまうと、裏でリボ残高がどんどん増え続けてしまい、いずれ返済しきれないほど膨れ上がってしまいます。
リボ払いを利用する際は、利用した時点で具体的な返済計画を立てることが大切です。繰り上げ返済も適宜おこない、返済ペースを速めていくことで、手数料の発生やリボ残高の肥大を抑えられます。
リボ残高は常に把握しておき、増えすぎないようにしなければいけません。リボ残高の増えすぎに注意していれば、リボ払いは毎月の支出をコントロールできる、便利な返済方法としても利用できます。
- リボ払いは残高を正確に把握することが大切
- 繰り上げ返済でリボ残高を増やし過ぎない
- 計画的にリボ払いを使えば、メリットもある
✅毎月の返済が1社以上or
✅半年以上払っている人は
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この記事の監修者 | 山口学 |
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