借金問題

課金しすぎた方に向けた救済サービスとは何があるの?課金しすぎて中毒になった人の末路や口コミ等の解説

スマホゲームなどへの課金をし過ぎて、返済できないほどの請求をされる人はあとを絶ちません。課金の中毒になってしまうと、止めたいと思っても課金を続けてしまうことが多く、後々になって後悔することになってしまうのが現状です。

また、子供が気軽にスマホを持てるようになった近年では、子供による過度な課金も問題視されています。意図しない課金をしてしまった場合に備えて、課金に対する救済措置をまとめました。

もちろん、基本的に課金した分は全額支払わなければいけません。課金中毒者の末路や口コミ、課金を止められない人への対策なども併せて紹介するので、課金のし過ぎに悩んでいる人はぜひ目を通してください。

この記事でわかること
  • 課金しすぎた場合、返済しきれないほどの請求をされる
  • 課金しすぎた際の救済サービスとして、意図しない課金は返金申請ができる
  • 課金しすぎて借金中毒になると、最終的に強制的な差し押さえを受ける
  • 課金中毒になると、自力で抑えるのが難しく専門機関での治療が必要
  • 課金で後悔する人は、痛い目をみるまで課金を止められない

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>>この記事の監修者情報

課金しすぎた方に向けた救済サービスとは何があるの?

課金が返金される可能性があるケースは、操作ミスによる意図しない課金や、子供が勝手におこなった課金などです。よく問題に上がるオンラインゲームやスマホアプリについては、プラットフォーム(App StoreやGoogle Playのこと)から返金申請をおこなうことで、払い戻しをしてもらえます。

ただし、過去の事例は基準があいまいなうえに、事例ごとの結果が大きく異なるため、必ず返金してもらえるとは限りません。むしろ、返金が認められないケースのほうが多数です。明らかに意図しない課金は返金されるものの、基本的に返金対応はされないと思っておいたほうが良いです。

返金が認められなければ、自力で支払うしかありません。支払えないほどの高額な請求がくる場合には、弁護士に相談して債務整理を検討してください。借金を減額したり、利息をカットできたりする可能性があります。

  • 意図しない課金や、子供が勝手におこなった課金は、返金される可能性がある
  • 明確な基準がないため、返金されない可能性も十分考えられる
  • 支払えないほどの請求がきたら、債務整理を検討する

間違えた、子どもが勝手に課金した等は返金してもらえるかも

意図せずおこなった課金や、子供が勝手にスマホから課金した場合、返金対応に応じてくれる可能性があります。特に「子供が未成年かつ親の同意を得ないでおこなった課金」は、比較的返金に応じてもらいやすいです。

しかし、頻繁に返金請求をした場合や、同一アプリで2回以上返金請求をした場合は、子供が勝手におこなった場合でも返金に応じてくれません。また、子供が勝手におこなったことを証明する手段がほぼないため、そもそも返金に応じてくれない可能性も十分にあります。

少しでも返金確率を上げるためには、断られても逆上せず、何度も下手にでてお願いすることが大切です。課金した運営元が返金に応じてくれない場合は、課金に関するトラブルの相談窓口である、国民生活センターへ相談してください。

  • 未成年が勝手におこなった課金は、返金されやすい
  • 度重なる返金申請や、同一アプリでの複数回に渡る返金申請は、断られやすい
  • 返金されない場合は、国民生活センターへ相談する

返金してもらえるケース

誤操作などが原因の課金に関しては、課金後すぐに返金申請をおこなうことで、比較的返金してもらいやすいです。プラットフォームごとに細かい項目名や入力手順は異なりますが、大まかな方法は下記を参考にしてください。

返金申請の方法
  1. 各プラットフォーム(App StoreやGoogle Play)にログインする
  2. 購入履歴を開き、課金した一覧を表示する
  3. 返金申請をしたい項目の右側にある「問題を報告」をタップする
  4. 選択肢が表示されるので、「間違って購入した」旨の選択を選ぶ
  5. 詳細な理由を入力し「送信」をタップする

また、子供が勝手に課金した場合も、返金対象になりやすいです。近年では未成年が親のスマホで勝手に課金してしまうケースも増えているため、昔に比べると比較的返金される可能性が高いと言えます。

  • 操作ミスによる課金は、返金申請が通りやすい
  • 未成年が親の許可を得ずおこなった課金は、返金してもらいやすい

返金してもらえないケース

基本的に、一度おこなった課金は返金されません。前述した返金されるケースについても、あくまで返金されやすいだけです。100%返金されるわけではないため、軽い気持ちで課金したり、子供にスマホで自由に遊ばせたりするのは危険と言えます。

また、度重なる返金申請をおこなったり、同一アプリで2回以上返金申請をおこなった場合も、返金されない可能性が高いです。返金を認めるかどうかはアプリの運営側の裁量にかかっているため、同じ事例で返金される人もいれば、されないケースも少なくありません。

  • こちらの不手際による課金であっても、返金されないケースがある
  • 複数回に渡る返金申請は、断られる可能性が高い
  • 返金されるかどうかは、アプリの運営次第

弁護士に債務整理を相談する

返金を認めてもらえなかった場合、毎月の返済限度を超える金額を請求されることも珍しくありません。どうやってもお金の工面が難しいのであれば、弁護士に相談して債務整理をおこなうことも検討してください。

おこなう債務整理の種類にもよりますが、発生する利息のカットや返済金額の減額、返済義務の免除といった救済を受けられます。代わりに、クレジットカードの解約やブラックリスト入り、財産の差し押さえなど、デメリットも大きいです。

しかし、請求されている支払いができなければ、最終的に給料や家財の差し押さえを受けてしまいます。どのみち支払いができないのであれば、債務整理によって債務問題を解決したほうが、今後の人生にとって大きなプラスです。

債務整理の種類
  • 任意整理:債権者と交渉し、発生する利息のカットをおこなう
  • 個人再生:借金を最大10分の1まで減額し、3~5年での返済を目指す
  • 自己破産:最低限の財産を手放す代わりに、返済義務の免責を受ける

課金でできた借金を減らす為の借金減額シミュレーター

債務整理のイメージがわかない人は、弁護士事務所などが運営している借金減額シミュレーターを試してください。基本的に無料で利用でき、借金の金額や利息などを簡単な情報を入力するだけで、どの程度減額が可能かが分かります。

あくまでシミュレーターなので必ずその通りになるとは限りませんが、大まかなイメージがつかめます。前述したデメリットと天秤にかけ、債務整理をする価値があると判断したら、そのまま弁護士事務所に相談してください。

ただし、借金減額シミュレーターを餌にした、ヤミ金や詐欺業者の存在には注意が必要です。シミュレーターを利用する際は、必ず運営元の弁護士事務所を確認して、知名度のあるところや大手であることを確認してください。

  • 借金減額シミュレーターで、おおまかな減額幅が分かる
  • ヤミ金に引っかからないために、大手のシミュレーターを利用する

課金しすぎたら末路はどうなる?

スマホゲームなどの課金はすぐに支払うわけではないため、限界を超えて課金しがちです。しかし、使った分は後から必ず請求されるため、遠からず返済能力を大きく超える支払いをしなければいけません。

口座残高を超える請求になってしまうケースも多く、延滞による遅延損害金の発生により、さらに借金が膨れ上がります。延滞が続けば督促や裁判に発展し、最終的には強制的な差し押さえを受けることになってしまいます。

また、課金には一種の依存症があり、課金が日常になってしまうと、自分の意志で止められなくなってしまう人も少なくありません。依存症の治療には専門機関での治療が必要になるため、最終的には多くの時間とお金を失ってしまいます。

  • 課金しすぎると、返済能力を超える支払いをしなければいけない
  • 支払いが遅れると、遅延損害金によってさらに支払い金額が増える
  • 課金しすぎると自分の意志で止められなくなり、専門的な治療が必要になる

支払いができず、延滞し返済金が膨れ借金まみれとなる

課金によって発生した請求を支払わなければ、延滞によって遅延損害金が発生します。遅延損害金の利率は借入先によって異なりますが、仮に年率20%の場合、支払いが1か月遅れるごとに、支払い金額が約1.7%づつ増える計算です。

また、返済が遅れるほど債権者からの督促も厳しくなっていきます。何回か督促の連絡を受けてなお返済が滞っている場合、最終的には裁判に発展し、強制的な差し押さえを受けてしまうことは避けられません。

差し押さえになれば、給料から返済分が引かれたり、家や車といった財産を失ったりしてしまいます。課金のし過ぎによって返済ができず借金まみれになってしまうと、人生にも大きな悪影響を与えることになってしまう点は知っておくべきです。

  • 返済できない、遅延損害金によって借金が増えていく
  • 返済が遅れるほど、借金の総額が増えて返済が困難になっていく
  • 最終的に、強制的な差し押さえによって財産を失う

課金中毒になって依存症で専門機関での治療が必要になる

課金には依存症があり、課金を繰り返すと自分の意志では課金を止められない課金中毒になってしまいます。課金によって将来が大変になることが分かっていても、ゲームを優先してしまい課金を止められません。

課金中毒をはじめとしたゲーム中毒は、WHOから正式に認定されるほどの依存症であり、個人が自分の意志だけで解決するのは困難です。本気で課金を止めたいなら、専門機関で治療をするしかありません。

治療には長い時間がかかり、重症の場合は入院が必要になるケースも多いです。課金中毒になってしまうと、課金したお金と治療費を合わせ、最終的に多くの時間とお金を失ってしまいます。

  • 日常的に課金を続けると、課金中毒になってしまう
  • 課金は依存性があるため、自分の意志で止めるのが困難
  • 本気で課金を止めたいなら、専門機関での治療が必要

課金しすぎで後悔し救済サービスを受けた口コミ

課金しすぎるとどうなるかを端的に紹介するため、課金をしすぎて大変な思いをした人の口コミをまとめました。課金に簡単な解決方法はなく、最終的に周囲に迷惑をかけたり、自分が痛い目にあったりすることが分かります。

課金している人の多くは、課金のしすぎを反省して止めようとは思っても、ほかプレイヤーとの競争に負けたくなかったり、どうしても欲しいアイテムがあったりといった理由で、課金を止められませんでした。大変な目にあって初めて、心の底から課金を後悔した様子がうかがえます。

今現在課金が止められない人は、自分も同じ末路をたどってしまうと考え、課金を思いとどまる材料として利用してください。また、これから課金をする人は、課金による失敗例を知ることで、節度を持った課金をすることの大切さを実感できます。

  • 課金が止められないと、周りに迷惑をかけたり自分が痛い目にあったりする
  • 課金中毒者は、何度課金を止めようと思っても止められない
  • 課金するにしても節度を持つことが大切

ゲーム課金を返済してもらった人の口コミ

社会人になりたてのころ、とある対戦型のスマホゲームにはまり、毎月クレジットカードの利用限度額いっぱいまで課金しました。課金し過ぎだと思った時もありましたが、強いアイテムやキャラクターを手に入れないとランキング上位に入れないので、勝つための課金を止められませんでした。

少しはあった貯金もすぐに底をつき、貯金がない状態で利用限度額まで使ってしまったため、当然返済ができません。何度目かの督促状に耐えられなくなり、両親に借金が返済できないことを相談しました。

最終的に支払いを立て替えてもらいましたが、両親への返済は現在も続けています。スマホゲームから離れて初めて、自分がどんなに無駄なお金を使いかをしていたかを思い知りました。後悔してもお金は返ってきませんが、今後は自分のお金を大切にしていきたいと思っています。

廃課金者となり債務整理をした人の口コミ

最初は、どうしても欲しいキャラクターを手に入れるために仕方なく課金しました。ですが、一度課金してしまうと次も課金すればいいと考えるようになってしまい、どんどん課金額が増えていったことを覚えています。

貯金がなくなったら消費者金融で借金をして、それもすぐに課金に消えていきました。このころになると、課金せずアイテムや武器を諦めることに耐えられず、限界まで課金するのが当たり前になっていたように思います。

結局借金が返せなくなり、頼れる人もいなかったので、弁護士さんに相談して債務整理をしました。自己破産をしたので家や車もすべて失ってしまいましたが、おかげで今は借金もありません。

課金していた時は、課金を止めるなんて絶対に無理だと思っていました。ですがクレジットカードが持てなくなって課金ができなくなってみると、なんでこんなことに大金をつぎ込んだんだと後悔しかありません。

課金で後悔しない様にするにはどうしたらいい?

課金で後悔したくないなら、課金を止めることが最も確実です。どうしても課金が止められないなら、アプリ自体を削除して絶対に課金できなくする力技も、シンプルながら効果があります。

ある程度金銭管理ができる人なら、課金の上限額を決めておくと課金のしすぎを防げます。毎月の予算が決まっていれば、課金のしすぎで支払い能力を超える請求をされることもありません。

ただし、課金中毒は自分の意志で止められないケースも少なくありません。少しでも自分の意志で課金額を制御できないと判断したら、取り返しのつかないことになる前にアプリ削除をはじめとした強硬手段をとることをおすすめします。

  • 課金を止めたいなら、アプリ自体を削除するのが最も確実
  • 自分で課金額を管理できるなら、上限を決めておく
  • 少しでも課金の制御ができなそうだと判断したら、アプリの削除をするべき

ゲームから離れる、削除やアンインストールする

課金するゲームがなければ、課金しすぎる心配はありません。どうしても課金を止めたいなら、課金するゲーム自体のアンインストールが最も確実と言えます。シンプルながら非常に効果的で、多くの人が課金を止められた実績のある方法です。

一度ゲームから離れてみることで、夢中になっていたものに対しても冷静に考えられるようになっていきます。課金を止められないほどはまっていたゲームほど、思い切って削除してみると案外あっさり離れられるケースは少なくありません。

課金の原因から断ち切ることによって、強制的に課金できなくするこの方法は、再インストールしない限り確実に課金を止められます。せっかくお金をかけたゲームを手放すのは勇気が必要ですが、自分の意志で課金を止められない人は、ぜひ挑戦してほしい方法です。

  • 課金を止められないなら、ゲーム自体を削除するのが最も確実
  • 一度ゲームから離れることで、冷静な判断ができるようになる
  • ゲームを再インストールしない限り、絶対に課金は止められる

上限金額を決めて、支払いができる範囲内で課金をする

ある程度自己管理ができる人は、毎月の上限を決める方法がおすすめです。自分が無理なく課金できる金額をあらかじめ決めておき、その範囲内で課金するようにすれば、毎月の支払いができなくなる心配はありません。

限度額を決めることで収支を管理する力が鍛えられるため、過度な課金を自力で抑制できるようになっていきます。実際に、この方法で課金額を抑えられるようになった人も少なくありません。

ただし、課金中毒になっている人は、簡単に課金を止められないこともまた事実です。少しでも自分で課金額を制御できないと判断したら、ためらわずゲームを削除するなどの強硬手段をとってください。

  • 課金の限度額を決め、それ以上課金しない
  • 収支を管理する能力が鍛えられ、自力で課金を抑えられるようになる
  • 自力で抑えるのが難しいなら、ゲームを削除するなどの力技に頼る

課金しすぎた方のよくある質問

課金中毒の治し方はありますか?

課金中毒は精神的な要素が大きいので、本気で治したいなら専門機関での治療がおすすめです。治療は各都道府県の病院や、クリニックなどでおこなっています。

自力で治したいなら、ゲームを削除するなど物理的に課金できない状態にすることが大切です。課金から離れることで、課金欲をなくせる可能性があります。

廃課金はいくらからですか?

一般的に、毎月3~5千円程度が微課金、3万円までが中課金、10万円までが重課金、そして毎月10万円以上課金をしている人が、廃課金と呼ばれます。明確な定義はないため、おおよその目安です。

しかし、廃課金かどうかはその人の年収や貯金などによっても異なります。たとえ毎月1万円程度であっても、生活に影響がでるレベルの課金を止められない人は、間違いなく廃課金です。

課金依存症になったらどうしたらいい?

課金依存症を自覚しているなら、家族や周りの人の力を借りながら課金をしないようにすることが大切です。ほかの趣味を探したり、友達と過ごす時間を増やしたりすることで、少しずつ課金のことを考える時間が減っていきます。

それでも課金が止められない場合は、依存症の治療を受けるか、ゲームを削除して課金できなくする方法がおすすめです。課金依存症になると自力で課金を抑えられなくなるため、物理的に課金する対象をなくすことが最も効果的と言えます。

未成年が勝手に課金してしまったら返金してもらえますか?

未成年が勝手におこなった課金は、基本的に返金対象です。ただし、繰り返し返金申請をしていたり、同じアプリに2回以上返金申請をすることになったりする場合は、返金してもらえないケースがあります。

また、未成年が勝手に課金したことを証明するのは難しいため、そもそも返金してもらえない可能性もあります。少しでも返金の確率を上げるためには、こちらの非を認めて丁寧にお願いすることが大切です。

アプリ内課金とアプリ外課金の違いは何ですか?

アプリ内課金は、文字通りダウンロードしたアプリの中で直接課金する仕組みです。一方アプリ外課金は、アプリから外部のWebサイトなどに移動し、そこで課金をおこないます。

アプリ内課金と違い、アプリ外課金は事業者側に手数料がかからない分、利益率を高めたり安価でサービスを提供できたりする点が強みです。現在はアプリ内課金が主流ですが、今後はアプリ外課金のサービスも増えていくと予想されます。

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この記事の監修者 山口学
事務所 株式会社トイント
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