宇宙開発協同組合 SOHLAについて
弊社は、宇宙開発協同組合SOHLAに賛助会員として、参加させて頂いています。
宇宙開発協同組合 SOHLAとは
宇宙開発協同組合SOHLA は、2002年大阪府東大阪市に設立した日本の民間組織です。組織名にある通り宇宙関連の研究開発を行っている団体で、2012年までは「東大阪宇宙開発協同組合」という名称でした。
宇宙開発協同組合SOHLA の拠点は、東大阪市荒本北のクリエイション・コア東大阪というビル内にあります。これは設立して間もないベンチャー企業や中小企業へ向けた企業育成を促進するために開設された支援施設で、独立行政法人中小企業基盤整備機構が主体となり、東大阪市の高精度なモノづくりに取り組む企業をサポートする場所です。
宇宙開発協同組合SOHLAの組合理念は 「夢で始まり、情熱を結集し、こころ豊かな社会を創る」です。
その理念のもとで宇宙開発協同組合SOHLAが最初に手がけた開発は、 小型衛星SOHLA-1(まいど1号)です。産学官のニーズが合致して実現したプロジェクトとも言われ、これは大阪における製造業の職人集団と大学研究機関、そして中小企業の活性化を図る政府・地方公共団体が連携し合って進めていったものです。
この小型衛星SOHLA-1(まいど1号)は、宇宙開発協同組合SOHLA設立から7年後の2009年に打ち上げを成し遂げました。この功績は東大阪市から日本全国に発信され、宇宙開発協同組合SOHLAの存在が多くの日本国民に広く知られることになります。それだけに留まらず、この成果は、その後雷観測装置開発やSバンド無線用フィルタ設計の受注に繋がる組合企業も出てくるなど、モノづくりによる地域再生の可能性を立証する結果となりました。
宇宙開発協同組合 SOHLA設立の経緯
宇宙開発協同組合SOHLAが拠点とする大阪府東大阪市は、中小企業が多数立地し、日本有数の工場集積地として知られています。日本の町工場として優れた技術を持つ企業や職人が多数おり、日本のモノづくりを支える大きな力となっています。
しかし、宇宙開発協同組合SOHLAの設立当時、日本経済において景気の底入れが見られる最中、大阪での製造業の経営状況は困難をきたしていました。さらには経営者の高齢化が進み、後継者不足などと言った様々な問題が追い打ちをかけていた状況でした。
そこで、この東大阪市で製造業を営む中小企業が集結し、東大阪市における製造業の底力を見せるために、宇宙開発協同組合SOHLAを立ち上げることになったのです。そして高精度の技術を持って、東大阪市初の人工衛星打ち上げに挑みました。
宇宙開発協同組合 SOHLAはどんな活動・取り組みをしてる?
活動や取り組みは、大きく衛星プロジェクト、人型宇宙ロボットプロジェクト、講演活動に分けられます。
衛星プロジェクト
宇宙開発協同組合SOHLAの最初のプロジェクトは、小型衛星の研究開発です。
2003年に産業技術力の強化を図る団体、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構から小型衛星の開発事業を受託し、小型衛星の開発に乗り出します。
宇宙航空研究開発機構JAXAから技術情報と技術支援、試験施設や設備利用などの協力を得ると共に、東大阪市の中小企業や大阪府の大学研究機関を中心に開発が進められます。大学研究機関では、衛星システム部門が大阪府立大学、実験部門が東京大学と大阪大学が開発から製造まで協力しました。
宇宙開発協同組合SOHLAの開発目的は、汎用小型衛星の産業化と地域活性化を主軸としていました。
SOHLA-1とSOHLA-2
宇宙開発協同組合SOHLAが研究開発した小型衛星は2機あり、1つはSOHLA-1(まいど1号)、もう1つはSOHLA-2です。これら2機の内、最初に開発成功した機体を「まいど1号」と命名することになっていました。
SOHLA-1は、多目的小型人工衛星(PETSAT)の技術実証用、SOHLA-2はこの試験用として研究開発が行われ、SOHLA-1が打上げに成功したことでSOHLA-1(まいど1号)という名称になった経緯があります。SOHLA-2は、その後の開発は進められていません。
SOHLA-1(まいど1号)の仕様
SOHLA-1(まいど1号)の運用期間は9カ月で、仕様は、サイズが幅50cm×高さ50cm×奥行き50cm、重量約50kg、質量約55kgです。人工衛星と太陽が常に同じ位置関係になる太陽同期軌道を採用し、軌道上の作業高度は約666kmです。衛星通信バンドはアマチュアバンドとSバンドを併用しています。
SOHLA-1(まいど1号)の打ち上げ
宇宙航空研究開発機構JAXAのH-IIAロケットに搭載されたSOHLA-1(まいど1号)は、2009年1月23日に種子島宇宙センターから打上げられて軌道投入に成功します。
その後、地球を約90分の周期で周回しながら日本上空を1日2回通過し、およそ正午から午後の間、深夜から真夜中の時間帯にデータの送受信を行いました。
そしてSOHLA-1(まいど1号)は、多目的小型人工衛星(PETSAT)の先行実験、雷観測実験、衛星製造技術移転と言う3つの目的を達成した後、2009年10月10日に9か月間の運用期間を終えました。
衛星プロジェクトにおける今後の活動
宇宙開発協同組合SOHLAは、SOHLA-1(まいど1号)を継続して運用していくことを今後の活動として掲げています。
また宇宙航空研究開発機構JAXAとの取り決めでは、SOHLA-1とSOHLA-2の開発製造において得た技術や成果を、その他の人工衛星や宇宙開発関連部品などへ利用可能としています。これにより、この宇宙開発で得た専門的な技術と知識をもとに展開していくことを、今後の活動として視野に入れています。
人型宇宙ロボットプロジェクト
SOHLA-1(まいど1号)での実績を踏まえて、さらなる展開を狙っているのが人型宇宙ロボット開発です。
このプロジェクトの開発コンセプトは 「日本の宇宙ロボット技術を世界に示すこと」です。世界におけるかつての日本の評価をもう一度取り返し、世界に誇れる産業として中小企業のビジネスチャンスを広げていくことが目的です。
人型宇宙ロボットは、宇宙空間での様々なリスク回避とコスト削減を狙うことができます。人間が宇宙空間で長期継続調査を行うことは、生命維持、人体ともに大きなリスクを伴います。しかし人型宇宙ロボットでは人間が立ち入れない場所までたどり着くことができ、その場所での長時間調査も可能とします。
これまでの有人宇宙探査活動から取って代わる人型宇宙ロボットでの探査活動は、未来開発において有意性のあるものとして、大きな期待が込められています。
人型宇宙ロボットプロジェクトの構想
宇宙開発協同組合SOHLAでは、まず産学官連携による人型宇宙ロボットプロジェクトの編成チームを作り、研究開発、ロボット製作、評価試験等の実施を行います。その後、月への宇宙ロボット打ち上げと国際宇宙ステーションでの実証実験を構想として打ち出しています。
開発・運用することによって、今後の展開を見込めるのが広告宣伝と事業展開です。広告宣伝では新聞やテレビ、Webサイトのほか雑誌、機関紙などのマスコミやメディアを通して、 日本発世界への発信力の拡大、世界における優れた日本技術の浸透を図ります。
事業展開では、宇宙ロボットとそれに付随する部品等の販売に加え、サポート側にまわる宇宙関連開発の支援、さらには宇宙ロボットのノベルティグッズ、おもちゃなどの販売まで広げていきます。
講演活動
宇宙開発協同組合SOHLAでは、日本全国において講演活動を積極的に行っています。この講演活動のテーマは 「夢は何度でも見れる。何度でも挑戦できる。何度でも叶えられる。」です。
この講演は宇宙開発の実績に関する専門的な内容だけではなく、一般の人々にも広く当てはまるケースに置き換え、夢、出会い、人生、人づくりなどのキーワードに焦点を当てて、一人一人の未来が明るくなるような講演活動を行っています。
宇宙開発協同組合 SOHLAの情報
サイトURL | https://sohla.com/ |
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設立 | 2002年12月16日 |
所在地 | 大阪府東大阪市荒本北1丁目4-17 クリエイション・コア東大阪 北館 409号 |
アクセス | 電車の場合:地下鉄中央線長田駅から徒歩10分、近鉄けいはんな線荒本駅から徒歩5分
車の場合:東大阪ジャンクション、国道308号線東荒本北交差点の側 |
連絡先 | TEL:06-6747-8081/FAX:06-6747-8095 |
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